自分の準拠枠・相手の準拠枠 | bottirikoのブログ

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自分や家族のため、社会のために働く人をサポートするカウンセラーのブログです。

準拠枠ってご存知ですか?

 

準拠枠というのは、心理現象の研究においてつくられた概念で、

トルコ出身のアメリカの心理学者、シェリフが提唱しました。 カナヘイきらきら

 

対象(自分にとっての世界や世の中)を認識し、

それを解釈し規定する際、基準として働く

内的なシステム(判断の枠組み)のことです。

 

分かりやすく言いますと、

個人のものの観方、感じ方、考え方のことです。

個人がこれまでに経験してきたものが一つの枠組みとなって働き、

その枠組みに沿って、人は物事に対する一定の意味づけを

しています。この枠組みを準拠枠と言います。

 

つながる花1 言うまでもなく、人によって物事の受け止め方が違います

   よね?

 

それは、個人の生まれ持った特性と、これまで生きてきた経験や

習慣が異なるからです。

 

例えば、同じ言葉を使っていても、その言葉の解釈が全然違って

いたり、同じような出来事に遭遇しても、「チャンス」と思う人もいれ

ば、「どうしょう。困った」と思う人もいますよね?

 

つながる花2 人それぞれに、異なった準拠枠を持っているからです。

 

同じ出来事があったとしても、

「わかるわ。私も同じ目にあったから、あなたの気持ちが分かる。」

そして、こうしたら、ああしたらとアドバイスをしてしまうのは、

有難迷惑、要らぬお節介になったりします。

 

「そういうことがあって、そのように考えているのですね。」

と、相手の話をよく聞いて、相手の準拠枠を理解できると、

当然、人間関係は良くなっていくと思いませんか?

 

そのためには、自分の準拠枠をいったん外して(脇に置いて)、

心を空にして相手の話を聴いていくことが必要です。

 

これはカウンセラーがカウンセリングをしていく上で、

最低限必要な基本姿勢ですが、

会社で上司が部下の話を聞く時、顧客からのクレーム対応に、

家庭で、夫婦・親子の親密な関係作りにも使えると思います。カナヘイハート

 

 

つながるうさぎ 傾聴セミナーでは、ロールプレイで準拠枠を外す

    練習ができます。