34歳。阪上忠匡騎手が再デビュー! | 中川明美の南関あらうんど

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4月1日付で騎手免許を再取得した阪上忠匡(さかうえ・ただまさ)騎手が、本日の川崎競馬第8R川崎ジョッキーズカップで7年ぶりにレース騎乗する。

2003年4月に笠松競馬場で騎手デビュー。
2010年5月には技術研鑽騎手として南関東で約2ヶ月半期間限定騎乗したが翌年の1月には騎手を引退した。

ムチを置いたのは地方競馬が存廃問題に揺れていた頃のことだ。

 

「競馬の仕事を続けるなら南関東でやりたい」と調教厩務員として大井にやって来た。
「南関東で騎手になる道もあるんじゃないか」とアドバイスする声も周囲からあり、もう一度騎手になりたいという気持ちはふつふつと心にあった。

 

阪上騎手は兵庫県宝塚市出身で、競馬ブームの最中に育った34歳。
自転車で30分ほどにある阪神競馬場の少年団に入り、JRA松山弘平騎手や田村太雅騎手等と共に過ごした。
笠松で騎手なった時に一緒に勝負服の柄を考えてくれたのもその仲間たちだった。

 

笠松所属として2160戦191勝。

重賞勝ちは8つ。
南関東に移籍して息の長い活躍をしたカキツバタロイヤルの笠松時代の主戦を務め、新緑賞や中日スポーツ杯駿蹄賞を優勝。
「ヤンチャな面もある馬でしたが、心臓が強い馬だったからレースでバテない馬でした」とふり返った。

 

調教厩務員として大井で4年、川崎に移って3年。
いったんは騎手への道をあきらめたが今年の騎手試験に再チャレンジすると一回で合格。
「阪神の乗馬少年団でいっしょだった仲間が中央でも頑張っているし励ましてもくれました。7年はあっという間。いろんなタイミングが合ってこうしてまた騎手になることができて、厩務員を経験してから馬に乗るのは意味あるはず。広くものが見られるようになったと思います。どんな道でも自分次第。目の前のことをひとつずつ丁寧にやって着実にステップアップしていきたい」と新たなスタートラインに立つ。

 

川崎では佐々木仁厩舎に所属。
笠松時代の勝負服は十字たすき柄の4色使いだったが、南関東では指定柄になく色も3色まで。
「胴緑・胴そで黄星散らし、そで黒」に勝負服も一新。
佐々木仁厩舎の先輩になる増田充宏騎手と胴の色柄は同じ。
新しい勝負服は増田騎手からのプレゼントでもあるという。

 

 

川崎競馬開催初日の4月2日には紹介式が行われた。