こんにちは。Bibakoです。


今回の話題は『悲しい出来事😭』

私は半世紀以上生きて来て、自分にとって最大の悲しみは、もう7年も前になるのだが、最愛の母を亡くした事であった。

人は、生きているうちに、喜びも悲しみもたくさん経験すると思う。
でも、『喜び』は何故だか、遠慮がちにしかやって来ずに、悲しみは、一度にまとめてやってくるのが、定番のような気がする。



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私が母を亡くしたとき、同時に、妹とも疎遠になってしまった。

妹と私の間には、親に対する思いの食い違いがあり、母のお葬式の後、ちょっとした事がきっかけで妹から心ない事を言われた事で、揉めてしまい、そのあと、疎遠になってしまった。

私は、特にその事を根に持っているわけでなく、母がなくなってから、次の帰国のときには仲直りできるものだとタカをくくっていた。

でも、妹の心の方が頑なであった。私は妹からは、今も避けられており、口も聞かないままである。

この事は私にとっては、理不尽な事の何者でもなく、あのときも、言われたのは私であって、妹でない。妹が私に言いたい放題言ったに過ぎない。私にとっては、今は、その言われた内容も忘れてしまった。それは、私と妹は血が繋がった家族であるので、そんな嫌な事をいつまでも覚えている方が嫌だという、私の性格みたいなものだ。実際に忘れてしまった訳ではないが、覚えていて楽しい事ならいいが、嫌な事、辛い事は忘れる努力をする方が前向きな生き方であると、私は思っている。

その後、妹とは話す機会もない事から、私からも今は疎遠にしている。これは、私の本心とは違うが相手ある事なので仕方ない。


私は、前にもブログに書いたが、母からは兄弟仲良くと言われてきたので、妹との関係修復もしなければならないとは思う。

お盆でもあるので、ふと、母の事を思い出し、妹と未だに疎遠である事は、母に申し訳ない気持ちである。

でも、妹とは、関係修復しようにも、何のきっかけもない事から、そっとするしかないのかもしれない。私には、姉も弟もおり、それぞれもまた、私に対する気持ちは違うのだと思う。でも、あねは、私の事は理解してくれいるので、姉も同じ事を考えていたが、妹との関係修復は、いつか、時が解決してくれるのを待つしかないのかもしれない。


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今回の悲しい出来事は、私の事ではなく、私のシンガポールの日本人の知人の話である。


彼女は、とても明るく前向きな2人のお子さんを育てている40歳代前半のお母さんであった。

ご主人はうちの夫と同じく、バイク好きらしく、私達は、約4年近く前、私と夫がよく行く『Harley Davidson』のお店で偶然に出会った。

その頃、まだ、この若いご夫婦はシンガポールに来たばかりのようで、これから本腰を入れてシンガポールで拠点を築くために頑張る日本人家族であった。

その出会いから、年に一度、二度と会うくらいのおつきあいだったが、とても、人なつこいかわいいお子さん達と、明るくハキハキした口調のしっかり者のお母さんという感じで、私としては、大変好感度が高い方であった。

そして、去年、久しぶりに会いたいねという話になり、下のお嬢ちゃんとお母さん、私で、アメリカンパンケーキを食べに行った。

その時は、上のお子さんは小学校に行っていたので、たまたま、下のお子さんの幼稚園がお休みで、三人でお茶をしていた。

女の子のお子さんは、自分のおもちゃを持って来ており、私にも見せてくれたり、私は子供が大好き💕なので、一緒に相手をして遊んでいた。

とても愛くるしい女の子で、いろいろお話しも好きで、よく笑い、よくお話しもする4歳児の女の子の典型的な感じのお子さんであった。


それから、1年も経ってない今年に入って、何度か、別の話で、そのお母さんとは電話やメールで話していた。


最近になって、お母さんはお忙しいのか?しばらく連絡が途絶えており、日本にでも遊びに帰られたのかな?程度に考えていた。


すると、久しぶりに彼女からメールが入った。

内容を見て、私は絶句してしまった。
彼女の身に、私の想像を超える悲しい出来事が起こっていたのだった。

このメールをいただく、数ヶ月前に、彼女からご主人が病気になり、治療が必要になったと告げられた。ご病気は、その時は、まだ、はっきりとはしていなかったが、重い病気の兆候であると告げられた。

私は、シンガポールの医療技術は、世界1といっても過言でないくらい、最新の医療技術は揃っている。でも、一般人には手が出ないくらい高額である事、また、医療保険制度が日本のように充実していない事など、私が知ってる範囲でお知らせして、彼女も、その時はいろいろ検討していた。

それから、数ヶ月後、メールをもらった時には、ご主人が癌だとわかり、日本に本帰国して治療を開始したい旨がメールに綴られていた。

それは、お辛い大変な事であるし、まだ、お子さんが小さいので、今後の事を考えると、日本人のご家族なら、ここに残るより祖国への本帰国が、ご家族のためにいいと私も思った。

本当の悲しい出来事の報告は、この後であった。


このあと、続きのメールを読んで、私は涙が止まらなくなった。


彼女の最愛のお子さんの1人、下の娘さん、5歳になったばかりの可愛い愛らしいお子さんが、自宅のコンドのプールで溺れて亡くなったというものだった。知人はショックでまだ心の整理もついていない状態であった。また、その時にすぐに助けてあげられなかった、ご自身を責めていらした。


私は、足が震えた。そのあと、涙が止まらなくなった。

私はその女の子が、シンガポールに来たばかりの頃、赤ちゃんだった(1歳過ぎ)の頃から知っている。

また、下のお子さんの幼稚園選びや上のお子さんの小学校選びのときも、私にご相談していただいたので、私は自分の知識と職業柄、彼女のご家族にとって良いと思われる選択肢にご用意して、アドバイスを差し上げた。

去年、久しぶりに下のお嬢ちゃんにあったときは、大きく成長していて、よく笑い、私にもいろいろお話しをしてくれて、自分のおもちゃも見せてくれて、一緒に遊んだ記憶が蘇った。

あの愛らしい笑顔、くるくると変わる可愛い表情、愛らしい姿など全てが私の頭の中に蘇った。

そして、私は彼女(お母さん)の気持ちを考えると、何と声をかけていいのかわからなかった。

メールをいただいたので、お声だけでも聞きたくなってお電話差し上げたいと申し出たのだか、やっぱり、まだ、気持ちの整理がついている段階ではなく、今は、どなたとも話せる状況ではないという事だったので、また、彼女の心が少し落ち着いてからという事にした。

私も母親であるが、子供を亡くしてしまう悲しみなど、私の想像を遥かに超えていた。

私は自分の母が亡くなったときでも、正気を失った。また、周りの優しい慰めの言葉も耳に残らないような感じであった。

だから、彼女の気持ちが痛いほど伝わり、お声を聞きたいと思った私は、彼女にとって、大変不躾な事をしてしまったと後悔をした。

でも、彼女は心優しく、また、心の整理がついたら、こちらからご連絡しますので、と、丁寧にお返事をくださった。本当にお辛い気持ちで今もいらっしゃるかと思うと、なんと言っていいのか、今でも適切な言葉がみつからない。

ただ、彼女が日本に本帰国する前に、私は一度、彼女のうちを訪ねようと思っている。訪ねて、お嬢ちゃんにお線香とお供え物をしたいと考えている。そして、お母さんが心の整理がつくように、励ましてあげたいと考えている。

もう1人のお子さんも、きっと兄弟を亡くしたショックはあると思う。だから、そのためにも、お母さんが早く元気になってほしいと、心から思うのだ。

また、彼女には、ご主人の病気の事も心を重くしていると思う。本当に、こんな前向きないい方が、何故こんな辛い思いをしなければならないのか?今度ばかりは、私でも、神さまを恨んでしまう出来事であった。



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うちの母は生前、私によく言っていた事は、『子供が親よりも先に逝くことが、1番の親不孝だ!』と言っていた。

それは、今は痛いほどわかる。事故であっても、病気であっても、自分の子供が自分より先にその命を閉じてしまう事、親としては耐えられ無いと思う。


日本には、子供の連れ去りや無差別殺人などもあり、自分の子供が突然命を落とす事もある。

そんな事件を見たり聞いたりするたびに、心が痛くなっていた。

今回は身近な知人のお子さんで、私もよく知っているお子さんだったので、本当に、ご両親のお気持ちを考えると居たたまれない。

楽しい事を夢みて、明るい将来を想像して、シンガポールに移住なさっていらっしゃる日本人のご家族。

私の知人にとっては、ご主人のご病気、子供の死という辛い思い出のシンガポールになってしまった。本当に、なんて残酷なんでしょう!

あんないい人で、前向きで常識も道徳もお持ちの正しい日本人の方が、何故?こんな辛い目に遭わなければならないのか?と考えると世の中の理不尽を感じざるを得ない。

私の嫌いなエイリアンは、私の目から見ると、人を利用して嘘をついて、自分の思い通りにシンガポールで事が運んでいるように見える。
彼女にも苦労はあるのだと思う。でも、ご本人が周りにしている事を考えると、そんな苦労では、騙された人や私のように踏み台にされた人の気持ちは治らないと思う。

こんな奴ほどのさばりかえり、私の知人のように、真面目に正直に前向きに生きている人が、何故こんな辛い目に合わなければならないのか?

本当に、私はなんとも言えない気持ちになった。


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人は、生きているうちに、最大の喜びも最大の悲しみも必ず経験する。

でも、親になった人達の最大の悲しみは、子供が自分より先に亡くなってしまう事であると思う。

日本には、我が子を虐待して殺してしまう人で無しの親もいる。
こんな人が親である事自体が、何か間違っている。しかも、こんな事をするのは、日本人だけであり、そいつらは間違いなく『日本人エイリアン達』なのだ!

今回、私は、自分の知人がこんなにも悲しみに伏しているのに、何もできない私を心許無く思い、かといって、何ができるか?と考えても何も浮かばない。


ただただ、知人の可愛い娘さんが、天国に召されて楽しく天国で暮らしいる事を、毎日、手を合わせながら祈る事だけだ。