先週の水曜日、モチベーションアップ株式会社 の桑島克憲社長のセミナーに行ってまいりました。モチベーションアップという会社さんは社員教育のツールなどの販売をしていまして、社員教育用ポスターやDVD、書籍などを販売しています。当社にも何枚かこのポスターが貼ってありまして、社内で日々目にするようになっています。
今回のセミナーの内容はモチベーションアップ株式会社の2周年にあたっての感謝セミナーということで、桑島社社長の発案で、利用してもらった会社への恩返しの意味も込めて、地域ブロックごとに無料で開催されるというものでした。
今回のセミナーは2部構成で、一部は営業の戦術・戦略面、二部は人材・教育面についてでした。無料ということでしたが、2時間半もお話しいただき、これまでに桑島社長が会ってきたたくさんの社長との会話から得られたエッセンスがたっぷりつまった非常に内容の濃いよいセミナーでした。
こちらの会社の製品は社長の視点で会社をよくしていくためのツールということになりますので、今回のセミナーも社長としてどう取り組むか、という形で語られる内容の話が多かったですが、管理職である私にも耳が痛かったり、明日からすぐに実践できることもあり、モチベーションアップしましたね。
特に営業戦術面の話で印象に残ったのは、「できるだけ高く売ることを考えよう」というもの。これは何もやみくもに値段を上げるということではなくて、こういう思考回路をもたないと頭が回転しはじめませんよ、というものです。
事例ということで紹介されていたのが、桑島社長が大学卒業後、勤めていた大手コンサル会社でのこと。新人でプレゼン資料と見積書(480万)を数日徹夜状態でつくって、上司のところへ持っていくと、上司はパラパラと資料を見て、見積書に赤ペンで×を入れ、650万と書き直したらしいのです。
そのとき桑島社長は、意味あって480万にしたのに・・・ということでこのまま出そうかどうしようか迷ったそうですが、650万用に資料をもう一度練り直して仕上げたそうです。そして最後、上司のところへ持っていくと、もう一度パラパラと見た後、見積書の650万のところに、再度赤ペンで×を入れ、480万円と書き直したそうです。そして一言、「これで480万で売れるようになったよ」と言ったそうです。
今にして思うと、これは上司の指導の一環で、もっと頭を使え、と。価格を高くしようと思うと頭を使わないと売れないから、頭を使い始めるということだったということです。
確かに、価格を下げて販売するというのは誰でも出来ることなので、頭を使いません。だからそこのはまり込んでいくと中小企業は泥沼で利益が残りませんね。やっぱりそういうときは知恵を出して、できるだけ高く売ろうとする、利益を取れるようにする、値引をしないようにするなどの、施策が必要になってくるわけです。単に値上げだけすればお客様も逃げていくだけですから、納得した形で提案できるように知恵を絞るというのが必要ですね。
また人材面の話では、昨今は「ほめる」ということだけが非常にいいように言われているが、やはり「ほめる」「叱る」「怒る」というのをやっていかないと現場はダメだということを再三話されてました。
正しい仕事をするためには、「なぜそうしないといけないのか?」「どうすればそれができるのか?」をきちんと指導した上で、それでもできない人に対しては叱り、怒るということがどうしてダメなのか、ということを強く言ってましたね。
当社でもこの件は最近思い当たるところがあったりして、強く印象に残りました。さらに、こうした小言や指導は管理職がやるような社風にもっていかないといけないということもおっしゃっていたので、思わず姿勢を正してしまいました。
セミナー終了後は桑島社長と名刺交換させていただいて、この件をお伝えすると、「ぜひ明日からやっていってください」と柔和なお顔で、おしゃっていただきました。千里の道も一歩から、まずは実践していきたいと思い、早速小言をいうように・・・まあ、これも疲れますし、のれんに腕押しの場合も多いのですが、やっていくしかないですね。
最後に桑島社長が「この3冊は今読んでおくといい」と紹介してくださった本です。ぜひ参考に!(僕も読んでいない本はいまから読みます)
- 見切る! 強いリーダーの決断力/福田 秀人
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- 日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件 (日経ビジネス人文庫)/新原 浩朗
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