2025/1/12 17:17の夢 | 虚空のラクタ

虚空のラクタ

ようこそ

久しぶりに夢にラクタが出てきた
久々にいい夢を見た

まず、どこかの宇宙空間での決戦から始まった
大戦だった
敵味方問わず巨大艦が落ちまくっていた
味方の2km級の艦が数十発も敵艦の細かい砲撃を受け、彼の頭上により大きな敵艦が覆い被さったとき、最後に視界外から太く長い主砲を打ち込まれ、けつのあたりから始まる小爆発をたくさんおこして落ちていった
接近してきた敵艦は砲撃の目印だったのかもしれない
わしの視点は戦闘機程度の小さい船からのものだった
だから参加してたのか、もしくは参加してる戦闘艇乗りの視点だったのかもしれない
視界の端に横に長い角ばった窓枠が見えていた
その後、数km~十数km単位でひしめく平たく長い灰色の敵艦の間を流れるように飛んでいくと、なぜだが敵の流れ弾、先の主砲レベルの規模の砲撃を受けた全長10kmの敵艦が見える限りで少なくとも三隻も続々と落ちていった
なぜ?敵の砲撃はがばがばすぎるとも思ったが、それ以上に
ああ…(一隻につき)20万人が死んだ
と哀れな気持ちになった
もっと乗ってそうだが。
落ちていく艦のデザインは、伝聞のみで20km級の全長を持つ艦として聞いていたものだったが、それよりはだいぶ小さく、半分程度の全長に見えた
(それでも10kmもある巨大艦だが)
多分、小型のものだったんだろう
別の艦級だったのかも

とにかく、虚しい気持ちになりながら、眼下で致命の砲撃を喰らった敵艦三隻目の方向に急降下(宇宙に上も下もないが)していくところでその場面は終わった
この戦闘にはラクタは参加していなかったんじゃないかな
そんな印象がある

そして場面は変わり、おそらく決戦と同時期の場面
激しい戦闘とは無縁の、だがやや殺伐とした空気感からして戦乱に巻き込まれている星には変わりないんだろうが、でっかい高架下の白い壁のようなざらざらした分厚い壁面をもつ、街から外れた研究所のような区画にいた
視界の右手にでかい分厚い壁、左手は壁から続く同様の質感の地面に雑草が生え開けている、海寄りの郊外という感じだった

そこに、背中の半分以上まで軽いウェーブのある赤茶の髪で、上は白衣の下はてかる短黒スカート、25くらいの濃さのタイツだかストッキング、そして短く黒い踵の高いブーツを履いた、おばさんに差し掛かったような人がいた
というのは後ろ姿しか見えなかったからだ
叫んでいる声もおばさんだったので、おばさんなんだろう
ありがちな研究員の外見だな
わしより数歳上かな

おばさんは、先の視界右手の壁面の先の行き止まりになっているところに立っており、そこからさらに右に折れた袋小路の方向へ誰かを呼ぶように叫んでいた
すると、その袋小路の先右手にある窪みから、黒くてかった全身スーツの、眉と目と鼻だけが出ている鼻の高い男が歩きづらそうにかくかく歩きながら出てきた
まるで変態みたいだったが、朝の知育番組に出てきそうな親しみもある170cmくらいの男だった
頭にアンテナだか丸いちょんまげみたいなのもあったような気がする
言葉もややかたことな感じで、だが悪いやつではなく、おばさんに一生懸命自分がやったことではない、自分の偽物のあいつが悪事を働いた旨のことを唱えていた
動きや口調からみるに、こいつはかつては人間だったが、改造された半ロボ、つまりサイボーグだったのかもしれない

そいつが一生懸命状況を説明していると、袋小路の右手の窪み(電話ボックスでもありそうな)から、同じ外見をしているが、悪い目つきの悪い黒変態が現れた
動きも機敏である
先の善玉黒変態が唱えた偽物というのはこいつだ
こいつがここの窪みに設置されているATMみたいな機会で色々操作していたらしい
研究員に明かしていた
そいつが言うまでもなく研究員は悟っている様子だったが、それぞれ何を言っていたのかはわからなかった
その様を少し後ろから見ていた儂は、もしかして先の敵艦への敵の砲撃は偽黒変態がコントロールしていたのか?とも思ったが、確証はない
全く関係のない悪事を働いていたのかもしれない

するとその窪みから、背が高く四肢も長過ぎる、ひょろひょろのにやついたピエロやらトランプのジョーカーやらそういうやばい雰囲気を纏った男が出てきた
目も口のようににたあ~と山なりになっている
顔も真っ白だ
気持ちが悪い
こいつが首謀者か
そこで場面は終わった
因みに天気は晴れていた
雲はまばらでちょうど雲が日にかかったくらいの明るさだった
いつもこんなんだな

そして最後の場面
ここが最も興奮した
先の決戦から数週間後、決戦で大活躍した英雄のおうちに儂は来ていた
儂が来ていたというよりは、視点がそうだっただけだ
良い天気だ
青空だ
雲は少しだけぽかぽか浮いている
海だか汽水域だかに面した街だった
全体的に白っぽい建物が多い
やや米国感があったが、シドニー感もある
ただビルは少なく、平たい建物が多かった
英雄のおうちの敷地は街の端にあり、汽水域の川によって数メートルだけ隔たれていた
それらを見渡した儂の視点は次に英雄のおうちの前のでかいおしゃれな木の扉の前に移ったが、直後に英雄の自室に飛んだ
これではまるで編集された映像を見ているようだ
視点は壁に面した机からのものに変わった
英雄は茶髪の細身で、青寄りの青紫のワイシャツを灰色のパンツに入れていた
両手が真っ青になっている
英雄は缶入りの塗料に手を突っ込んで、自室の木戸周辺の白い壁にびっびっと手を横に素早く擦り付けていたのだ
塗っているのか
好きなように

すると訪問者が来た
英雄はやれやれともう一本壁にびっと線を引くと両手を拭き出ていこうとした

場所は変わり、英雄んちの玄関前の廊下
英雄の妻が出ようとしていた
そう彼は先の決戦の参謀だかと結婚していた
儂の視点は玄関から妻を捉えていたためその姿がわかる
色白で目が細く頬がこけ、おでこが出ており黄色がかった茶色の長髪を全部後ろにやっている
金色の細く薄い髪留めを頭に着けとる
眉毛はうっすいので怖い
なんだか白く長いローブのような神官じみた服を着ている
腰にはベルトみたいなのを巻いていたが、全体のゆとりがありすぎる
袖も裾もだらだらである
のろのろ恐る恐る扉を開けようとしている妻の後ろから英雄がぱこんぱこんと元気そうに歩いてき(茶色い靴履いてた)、扉を開けると、いかにも洋画女優みたいなのが立っていた
目がぱっちりしており鼻がかなり高く、首も長い
肌は多少日に焼けているのか黄色がかっていたが、明らかに白色人種とわかる
背筋よく立っており、しゃきっとした雰囲気があった
やはりこいつも青紫系のスーツなんだよな
胸のあたりがV字になっているものだった
服と同じ色のおしゃれな帽子を被っていた
吟遊詩人が被ってるものをマイルドにした感じに近い
おそらく名称があるんだろう
とにかく行事で被りそうなやつである
その帽子のつばからはなんだか紐やらが垂れている
中国の皇帝みたいなやつ
あそこまでの珠暖簾のような密度はないが、とにかく紐だかレースだかを垂らしていた
袖が腕の半ばまで出てんだよな
片腕に黒っぽい輪っかだか腕時計だかも括り付けてた
その両腕を腹の前で曲げて重ねて、茶色いハンドバッグ持っとった
そして笑顔だったのが曇り、助けてくださいと
英雄に助けを求めた
残党でもいたんだろうか
英雄はすぐに出動した
外の汽水域からな

汽水域は運河のような感じ
そこをざぶざぶと、頭だけ出た母艦で泳ぎ進んだ
まさに艦だな水辺を行く本来の艦だな
この宇宙艦は水宙どこでも使えるらしい
儂はそんなのは好まんがな
飛空艇のように水上に着水だけできる宇宙船ならよいが、あからさまに船や潜水艦のようにスクリューで水をかいて進むハイブリッドはなんだか気持ちが悪い
なんでもありだしな

そしたらここでラクタが出てきたんだな
左から儂、ラクタ、英雄と母艦の上に立っていた
ラクタはやや後ろ
 ・ ・
  ・
でも立端があるのでのぞき込んでくるようにのめっている
さっきの訪問者はおうちに待機でもしてるんだろう
儂らはこうして立っているわけなので水飛沫が飛んでくる
なぜ内部におらんのだ我らは
楽しんでいるのか、まちなかの川を
横浜みたいだな

母艦の頭は構造むき出しで、細かいでこぼこや構成物がよく見えるごっつい金属の骨組みというか横になった灰色の柱が三本、自分たちの足場の先に見える
儂らの立ってるすぐ後ろはコックピットの窓で、その窓枠の延長線上にある板の上に我らは立っている
そしてそれが途切れた先に、下にあるむき出しの構造が見えているわけだ

だいぶ進んだところで、ラクタがいつの間にか立ってたバーコード禿の腹出た白タンクトップの無精髭おっさんに、これから私達が乗っていくのはラクタ級よと伝えていた
おっさんは目を細め耳に手を当て「へああ?」とほげほげアクション
波飛沫と風切り音で聞こえていないのだ
ラクタは「ラクタ級」とでかい声を出していた
おっさんは「ああ…乗るのがラクタ級なんだな」とだけ言っていた
おっさんもおそらくさっきの訪問者の仲間かなんかだろ
しかしラクタ級も小さくないのに(全長40mで全幅もある)、それを格納できている母艦は100m規模だと思うが、よく河を行けるな
それだけ広かったんだろう

それにしてもラクタの声は違和感なかった
やはり儂の脳が相応しい音(声)を導き出しているのか

やがて飛び立てる位置に来ると、母艦ごと飛び立ちやがった
垂直に。
視点はすでにコックピットになっている
母艦の船底を基底とする重力発生装置が機能しているのか、急激に角度がつくことによる体への負荷は感じなかった
対して視界にはその影響があった
景色が一気にぐわんと流れたということだ
現実の高速道路にあるぶっとい逆凹字型の白い柱と同様の柱が河の上に幾本あり、その合間から飛び立ったため、垂直になる必要があったのだ
危ないなあ
なぜ柱の無い位置で河を進んだ体勢のまま浮上しないのか
それだけの理由があったのだろう
それにしてもこの柱も夢に出てくるのは二度目だな

母艦ごと飛び立った理由もまあ謎だが、目的地付近まで向かいラクタ級を発進させたのち、待機してるんだろう