兄「・・・」
妹「な、何?」
兄「飯作るとき、律儀にエプロンつけるんだなって」
妹「え?普通着けないの?」
兄「いや、めんどくさくね?」
妹「そう?」
兄「でも、可愛いからいいか。これで白飯三杯はいける!」
妹「み、見るな!あっち向け、変態!」
兄「似合ってるぞ」
妹「死~ね~!」
・・・・・
兄「お前の手料理なんて初めてだな」
妹「いいから早く食べなよ」
兄「ん、美味い。くそっ、お前は料理下手だと思ってたんだけどなぁ」
妹「どういう意味よ。私の手料理が食べられるなんて幸せ者よ?感謝して食べなさい」
兄「ありがと。いい嫁、にはなれないな。その性格だと」
妹「余計なお世話よ」
兄「今夜は二人きりだぜ?何があっても誰も助けちゃくれねぇよ?」
妹「・・・何するつもり、なの?」
兄「今エロい想像しただろ」
妹「なっ!し、してない///!」
兄「大丈夫だ。いろいろ乏しいお前の体なんて」
妹「と、乏しくなんてないもんっ!胸だって、人並みにはあるんだから!」
兄「んなこと言われてもな」
妹「この私に魅力を感じないなんて、あんたバカ?」
兄「その自信は一体どこからくるんだ?」
妹「あんまり魅力的だからって襲わないでよ?」
兄「まるで襲ってほしいかのようn」
妹「死ね」
兄「さて、どうするかな」
妹「本当、バカには付き合ってられないわ」
兄「お、俺たち、付き合ってたのか!?」
妹「あ゛?」
兄「なぁ、ホラー映画見ようぜ?」
妹「マジで?」
兄「何?怖いのか?」
妹「そ、そんな訳、ないじゃん・・・」
兄「いや、この前レンタルしてきたんだけど見んの忘れててさ。明日が返却期限なんだ」
妹「それならしょうがないか」
兄「全部で三編なんだけど」
妹「え゛」
兄「しかも、最恐って評判のマジヤバイやつ」
妹「・・・」
兄「どうした?ビビってんのか?」
妹「わ、私が?そ、そんなわけないでしょ?」
兄「大丈夫か?無理すんなよ」
妹「わ、私を誰だと思ってるわけ?」
兄「じゃあ、早速始めるか」
妹「お母さん達旅行でいないのに、何でよりにもよってこんなときに・・・」
兄「電気つけといた方がいいか?」
妹「大丈夫だって。全然ビビってないから」
兄「強がってるようにしか見えないけどな」
・・・・・
映画「この先は確か・・・、ゾ、ゾンビ村じゃないかっ!?」
妹「っ!」
映画「きゃああぁぁ!」
映画「落ち着け!落ち着いて対処・・・、うわぁああ!」
妹「・・・」
兄「どうした?」
妹「ちょっと、寄ってもいい?」
兄「怖いのか?」
妹「い、いや、そっちの方が、見やすいかなって」
兄「・・・いいよ」
・・・・・
兄「飲み物、いる?」
妹「・・・」
兄「おーい、妹?」
妹「わっ!な、何?」
兄「俺飲み物取りに行くけど、何かいる?」
妹「え!?あ、いや、いらない」
兄「そう、わかった」
・・・・・
兄「何そわそわしてんだ?あいつ」
妹「・・・」
兄「わ!」
妹「きゃああああぁぁぁ!!!」
兄「めっちゃビビってんじゃんwwwwww」
妹「死ね!笑えない悪戯すんな!!」
兄「いいのか?俺が死んだら・・・」
妹「わぁぁぁ!やめてぇぇ、言わないでー;;!」
兄(何コイツ、めっちゃ可愛いんですけどwwwwww)
・・・・・
兄「ふぅ、やっと一編終わったか」
妹「ねぇ、こんなのあと2つもあるの;;?」
兄「うわ!?マジ泣きしてんじゃん。そんな怖かったのか?」
妹「ばーか、こわいわけないじゃん?」
兄「じゃあ、あと2つは一人で見るか?」
妹「やだ!ひとりにしないでよ><。」
兄(かwwわwwいwwいwwwwww)
兄「ほら、さっさと見て終わりにしようぜ?」
妹「うん・・・」
・・・・・
映画「こいつ、だめだ!いくら斬っても、肉片だけで動いてやがる!」
妹「・・・」
映画「それに触るな!死ぬぞ!!・・・何?亡霊、だと?うわぁぁぁ!!」
妹「><。」
兄「・・・」
・・・・・
兄「なかなか面白かったな」
妹「ど、こ、が?」
兄「お前がwww」
妹「だってさぁぁ」
兄「めっちゃ力強く俺の服掴んでたし、怖いならそういえばいいのに」
妹「こわい」
兄「やけに素直だな」
妹「いいじゃんべつに」
兄「さっきから言葉に力がないな」
妹「う、うるさい!だまれ!」
兄「一人で見るか?」
妹「ごめんなさい~><。」
兄「泣くなって」
兄(やっべぇ、マジヤバイwwwマジかわいいwww)
妹「わたしは、もういいかな」
兄「ギブアップか?」
妹「うん。それに時間も」
兄「あ、もうこんな時間だったのか。まだ二編しか見てないけど、しょうがない。これくらいにして、俺ももう寝るかな」
妹「おやすみ」
兄「あぁ、おやすみ」
・・・・・
兄「そういえば、あいつ一人で大丈夫かな。ん?あいつか?わざわざノックするなんて、らしくないなぁ」
妹「あ、あの、兄貴。まだ、起きてる?」
兄「起きてるよ」
妹「いや、その、今日だけは、一緒に寝てあげないことも、ないよ?」
兄「・・・」
妹「あ、ちょっと!閉めないでよ!開けてよ、バカァッ!!」
兄「俺は別に、お前と寝たい訳じゃないし」
妹「・・・ばーか。ひとりじゃ、こわいよぉ><。」
兄「言い直すなら、聞いてやらないこともないぞ」
兄(かわいいよwwwかわいいすぎるよっwwwww)
妹「い、一緒に、寝て、くれませんか?」
兄(ktkrwwww俺今ので1回死んだわ)
兄「・・・いいよ。おいで」
妹「ありがと、兄貴。あ、あのさぁ、隣で寝たら、ダメ?」
兄(ヤwwwバwwwイwww)
兄「お前がいいならいいけど。まるでいつもと人が違うな。本当に妹か?」
妹「本当に妹だよ!」
兄「なら、その証拠を見せてみろっ!」
妹「えぇっ!?いきなり証拠って言われても・・・」
兄「やはり、偽者だったか」
妹「違うってば!えっと、そうだ!兄貴のエロ本の隠し場所知ってるよ?ほら、ここでしょ?」
兄(何で知ってんだ!?)
兄「・・・それが俺の妹である証拠なのか?」
妹「あ、そうか。じゃあ、えっと・・・」
兄「俺の妹は寝るとき、ブラを着けない習性がある」
妹「な、何でそんなこと知ってんのよっ!?」
兄「お前がエロ本の隠し場所を知ってるのと同じように、俺もそれくらいは知っている」
妹「へ、変態?」
兄「そして、お前が本当に妹なら、今ブラを着けてないはずだ。さぁ、それを見せてみろ!」
妹「最初からそれが狙いだったのね」
兄「やはり、偽者だったか」
妹「み、見せられるわけないでしょ、この変態!」
兄「やはり、俺の妹はこうでなくては」
妹「ドM?」
兄「ちげーよ。こう、ツンツンしてる方がお前らしいっていうか。は!ま、まさか、ツンデレ・・・?」
妹「な、何訳のわかんないこと言ってんのよ」
兄「まぁ、いいや。ほら、隣で寝るんだろ?」
妹「あ、ありがと。別に何もないから期待しないでね?」
兄「いや、しないけど」
妹「妹に添い寝してもらった感想は?」
兄「俺は頼んでない。別に帰ってもらってもいいぞ」
妹「意地悪」
兄「そうだなぁ、本当にちゃんと胸あるんだな、って思ったかな。それと、やっぱりブラしてなかったんだな」
妹「え!?あ、うぅ・・・///いきなり何を・・・」
兄「小さくて、柔らかくて、可愛い背中だな」
妹「ばか、あんまり触らないでよ///」
兄「なぁ、俺お前が可愛くてしょうがないんですけど」
妹「や、やめてよ急に。恥ずかしいじゃん///」
兄「朝までこのまま抱いてたいんだけど、ダメ?」
妹「・・・いいよ。優しく、ね?」
兄「あぁ、ありがとう」
妹「あ、あのさ、本当に、私、可愛い?」
兄「可愛いよ。世界で一番、可愛いよ」
妹「あ、ありがと///」
兄「何照れてんだ?可愛い奴め」
妹「そんなストレートに言われたら、て、照れるに決まってんじゃん///」
兄「ふふっ、そうかい。・・・おやすみ、妹」
妹「・・・おやすみなさい、ちゅっ」
兄「え、おい、今・・・」
妹「さぁ?気のせいじゃない?」
兄「今キスしたよな!?俺今妹にキスされた気がしたんだが。あれは紛れもなく、キスされたって」
妹「き、キスキス連呼しないでよ、バーカ」
兄「ははっ、ありがと。とことん可愛い奴だな」
妹「う、うるさい///もう、忘れて」
兄「俺の記憶にきちんと残しとくよ」
妹「・・・ばーか」
兄(・・・妹、大好きだぞ)
妹(・・・兄貴、大好き)
完