自虐ネタである。といいつつ不満だったり、他者への批判だったり、実は自慢話を含むのでこういう話は好きじゃない人は読まない方が不愉快にならずに済むので、ここまでにして別のサイトを訪問した方がよい。

さて、ちょっとだけ偉ぶると小生一応技術士である。なんでこの資格(資格と云っていいのか微妙感あり)を取ったかというと、二つ理由がある。
一つは当時在籍してた派遣会社が資格奨励金を出すというのでそれに目がくらんだという極めて俗物的な理由である。
もう一つはもう還暦を過ぎているので、こういった資格タイトルで多少なりとも権威付けして再就職に有利にしようというのと、折角培った主にアナログ技術だが、まだまだ貢献できることがあるのではないかと思ったという多少打算的、多少殊勝な理由によるものである。

前者の奨励金は一般水準の月収よりも多いくらいで一月分の給与をもらったと等価で、それなりに助かったしうれしかった。
問題は後者で,,,全然役に立っていない!!!
私の技術士資格の技術分野は「電子応用」だが、この資格を優遇する求人広告など見たこともない。それくらいなら電気通信主任技術者資格の方がよっぽど就職上は有利である。もちろんこちらの方が法律が絡むので試験は大変である。ただ技術士と違って実務経験が不要なので勉強することに苦を感じない人には良いかも知れない。技術士はそれなりの実績が必要である。まあ私の場合はこれも派遣会社の上司に自分の経歴を承認してもらっただけだが。もちろん 30年以上エレクトロニクス技術に携わっているので自負はあるし、仕事をしていると色々な雑学が耳に入ってくる。技術士一次試験の一般分野などはそんなに苦労はしなかった。

実は私自身はこの 7月から雇用契約満了~無職~失業給付金受給 or 特別老年年金受給生活に入っている。まだまだ技術的な仕事をしたい気持ちもある反面、そろそろくたびれて来た、というのも正直なところだ。そこへ持ってきてコロナ禍、長雨、猛暑ふたたび長雨と気分が持ち上がらないのである。ならば給付金でももらいながら慎ましい生活をしていてもいいか、という気分になっている。まだ身体の自由度が効くうちにスポーツなども楽しみたいし...。

ちなみに技術士の資格を取るなら、建築系、インフラ系、環境系、通信系をお勧めする。結構独立起業できるチャンスがあり、また企業のニーズも高い。電気なら高圧か通信で、私のような電子応用などは日進月歩の世界なので少なくとも企業側からはあまり評価されないと思って良いだろう。というかすでに社内の権威者がいて、よそ者に相談するようなことはないだろう。

ハローワークで求人検索しているとキーワードに「建築技術士」は出てくるが、「電気系技術士」は出てこない。要はニーズがないということだ。

技術士に登録されるとさらなる研鑽が求められる。なので成果発表をしたり、講座を聞いたりするのだが、技術士会の講座で「独立起業のためのノウハウ」みたいなのが結構多く、自分としては「技術士ってそのための資格だったの?」という違和感が無きにしも非ずなのである。もう 10年若かったら独立起業も考えたかも知れないが、先ほど書いたように分野的に無理そうである。個人で契約社員としてスポット的に色々な会社に出入りすることも不可能ではないだろうが、残念ながらそのために必要なスキルはプログラミングと RTL と CAD 操作、LSI 設計のような実務的なものであって、私がここでつらつら書いているようなアナログ回路技術や理論分析ではない。そういったことはそれぞれの社内で行って、作業分をだれかに委託する、といった業務構造なので入り込む余地がないのである。

自分も一頃はプログラミングや Verilog などに興味を持って勉強しかけたことがあるが、どうみてもセンスが無いことに加えて、多少出来たって若い人にかなうわけもないと悟り諦めることにした。仮に出来るようになったとしても後数年で引退である。
ということで今はほとんど引退状態で、ここのブログ内容の加筆補正や Yahoo から Ameba に移設する際に、リンクが放置されているのがあるのでそれらを直すのをしばらく生業にしようかと思っている。

 

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