
[緊急検証]
どうじ たはつ どしゃさいがい
同時多発土砂災害
災害と今も向き合い苦しまれている広島被災地の方々にお悔やみ申し上げます。
今週広島で局地的な豪雨(2時間で200ミリ超)に見舞われて以来、生命の限界と言われる72hoursが経過する。
災害がここまで深刻さを増した原因
①雨量の圧倒的な多さ
②地盤の弱さ
③暗黒の明け方の異変発生
(避難の困難さ)
本日、気象庁はこの気象災害を
ネーミングした。

- 気象庁は、大きな被害が出た災害に名称を付けることがあり、気象災害に名称が付いたのは、おととし以来。
なぜ短時間で集中して雨が降ったのか?
豊後水道から大量に水蒸気が流れ込み広島にあった湿った空気と一体化し、弱い上昇気流を起こしながらふくれあがり積乱雲をまず作った。
「線上降水帯」がくっきりと観察できる。
途切れることなくエネルギー補給された積乱雲が「バックビルディング現象」により9つもの積乱雲を産み続けた。




赤い部分こそ西日本に大量に流れる湿った空気。あの日広島上空を埋めつくしていた。


まるでピンポイントで2つのベクトルが合体した。

ひとつ非常に興味深く聞いたのは、災害につながるような豪雨のそれぞれの記録を調べて時間分布を見ると、3時から9時、つまり明け方が最もひどい。
夜のとばりがおりきった暗黒の中、果たして無事避難することができるのか?
自治体の判断も的確タイミングをみて出すことも難しい。
早い特別警報が深夜にたとえ出されていたとしてもどれだけ機能したのか?

前兆現象は人命を救う。
バキバキっといった音。
土煙のにおい。
尋常ではない雨音。粒の大きさ。
「異常を知る」ことが唯一の道。

土砂災害警戒情報が出されたら
危機感を持たなければいけない時代だ。
言われるまで待つのではなく、
身の危険をいち早く察知し、回避措置を講じる知恵を「生き抜く力」と呼ぶのではないか?


池谷浩先生の解説は分かりやすかった。
This blog has been brought to you by Apeace's biggest fan, Alissa.