令和6年度採用の地域おこし協力隊員(以下 協力隊員)について、ネットだけでなく市内でもいろいろとうわさ話が出ています。

そこで、協力隊員に関する基本と事実関係を押さえておきましょう。

協力隊員については、総務省の「地域おこし協力隊推進要綱」に定めてあります。



まず、協力隊制度の「趣旨」は、次のように定められています。(摘要)



地域力の維持・強化を図るためには、担い手のなる人材の確保が重要な課題であり、地域外の人材を積極的に誘致し、その定住・定着を図ることは、有効な方策であると考えられる。



次に、「協力隊員」は次のように定義されています。(摘要)



地方自治体の委嘱を受け、地域で生活し、各種の「地域協力活動」に従事する者をいう。




さらに、「地域協力活動」については、次のように定めています。(摘要)



「地域力の維持・強化に資する活動」をいい、その具体的内容は、個々の能力や適性及び地域の実情に応じ、地方自治体が自主的な判断で決定するものである。



そして、次のような活動を例示しています。



地域おこし支援、農林水産業従事、水源保全・監視活動、環境保全活動、住民の生活支援、スポーツ・文化に関する活動、脱炭素地域づくりの推進、その他



それでは、「協力隊員」「地域協力活動」がどのように規定されているか確認しましたので、次に今回の募集について見ていきます。



令和2年以降の協力隊員募集業務は、アキタカターンズが一手に引き受け、M議員等のお友達を採用するために、お友達の意向を受けた業務を募集要項に載せていました。

しかし、令和6年度採用の募集要項には、次の新たに項目があり目を引きました。



⑨ フリーミッションチャレンジ

「安芸高田市でチャレンジしたいことが、私にはあるんだ!」そんなアナタにもステージはちゃんと用意してあります。

あなたらしく安芸高田市にインパクトを与えてやってください。




これまでの本市の協力隊員の募集については、実態はどうであれ建前では「地域力の維持・強化」に資する業務を設定してきました。

しかし、新たに追加された項目は、応募者の積極性と新たな視点による業務が期待されることから、大いに歓迎されるべきことでした。

本会も、そういう趣旨であると理解していました。



ところが、美しく飾られた言葉の裏に、とんでもない思惑があるのではないかという状況になってきました。それを次号で見ていきます。