今回の12月議会には、「安芸高田市公共施設使用料の適正化に伴う関係条例の整備に関する条例」が提出されています。

内容は、人権福祉センター及び文化センター等の使用料を来年の7月から値上げするというものです。

市民の使用頻度が高い小ホール等について見てみましょう。


 施  設  名               改正後   改正前  値上げ率 

○ 小ホール(1時間当り)

 安芸高田市民文化センター          2,720円  2,000円  1.36倍

 高宮大交流室                2,720円  2,000円  1.36倍

 甲田研修室                 1,620円  1,200円  1.35倍


○ 小研修室(1時間当り)           940円   700円    1.34倍



ちなみにお隣の三次市生涯学習センター及び広島市公民館の使用料を調べてみました。
                        (安芸高田市/三次市・広島市)

○ 三次市交流ホール(130人程度)      627円        4.34倍

  小研修室                 207円        4.54倍

○ 広島市大集会室              1,410円        1.93倍

  小研修室                    460円        2.04倍

* 三次市は、午前・午後・夜間で使用料が定められていますので、午後に3時間使用したと仮定して、1時間当りの使用料を示しています。広島市も1時間当りの使用料です。



今回の値上げが、約1.35倍のなることに驚いています。

仮に、値上げがやむを得ないものだとしても、これだけの値上げ率ですから、市民の負担を考えると段階的に行うというのが常識です。

市民に対して全く配慮しない石丸市政の特徴が見て取れます。



また、来年の7月に施行されるということですが、今市民は物価高騰の中で、食費や暖房費等をぎりぎりまで削る生活をしています。

そこに、行政が率先してとんでもない使用料の値上げです。

来年の7月に物価高騰が収まるという保障はありませんので、値上げの時期については慎重にすべきです。

こうした配慮が成されたようには全く見えません。



さらに、安芸高田市の使用料は、三次市の約4.5倍、広島市の約2倍になります。

現在でも近隣市に比べて高い使用料がさらに高くなるのです。

安芸高田市は市民の文化・芸術・学習・交流等よりも、「銭金勘定がすべて」と言われても仕方がない状況になります。



市長はアキタカターンズへは不正契約を行い公金を流し込んでいます。

一方で、市民には近隣市と比べても途方に高い使用料を押し付けようとしています。

余りにも得手勝手な行政だといわざるを得ません。

まずは、アキタカターンズとの不正契約の責任を取ってから出直してくるべきです。

こんな石丸市政の中での公共施設使用料の値上げを市民は認めるわけにはいきません。



これが市長が主張する「行財政改革」と「受益者負担の原則」の姿です。

近隣市と比較して、ここまで市民に負担を掛ける「行政改革」と「受益者負担」とは何なのでしょうか。



結局、「使用料の値上げ~利用者の減少~受益者負担で使用料の値上げ~利用者の減小」という悪循環が続き、結局は「施設の閉鎖」を打ち出すのが市長の「行財政改革」です。