10月23日の市長の記者会見が、当日の夕方には配信されました。

以前は、配信まで2~3日かかっていましたので、このすばやさには驚きです。

市長が自分の人気を保持するために、いかに映像配信に力を入れているかがよくわかります。

一方で、市民の知る権利である「行政文書の公開」が15日以内に決定され、速やかに交付されないのはどうしてでしょうか。



記者会見では、市長は席に着くなりユーチューバーが編集する映像を意識してか、4人しかいない記者を見回して、「中国新聞さんはいらっしゃってます?」と、わざわざ他の記者に尋ねるパフォーマンスを演じ、中国新聞次長の「次の選挙で結果を示されたら?」という台詞を、「(恫喝だと)問題視している」と理解不能なことを言ったり、「(中国新聞は)メディアの看板を下げたほうがいい」とか、「早くつぶれたほうがいい」等々と言いたい放題です。



8月上旬に中国新聞を相手にした映像が異常にバズってから、市長は、中国新聞をネタにした第2、第3の話題づくりに余念がないのでしょう。

しかし、首長たる者が、記者会見という公の場を使って、一民間企業をここまで罵倒する神経は何なんでしょうか。

中国新聞社の次長の発言に対して、市長は「いかにこれが失礼かは常識的に考えて分かるはずです」とぬけぬけと言っていますが、市長の中国新聞への発言は「常識的に考えて失礼」ではないのでしょうか。

もはや、市長の言動は、市民の理解や常識を超えて、完全に見苦しい領域に入っています。



また、10月22日に行った「youtubeのライブ配信」についても触れています。

このライブ配信は、最後のあたりでふるさと納税について話題にしていますが、全体的には視聴者のメッセージを受けてやり取りする「たわいもない雑談」です。



芸人等のライブ配信でもないのに、視聴者は自分のメッセージを目立たせ、取り上げてもらうために、いわゆる「スパチャ=投げ銭」をするのだそうです。

いわゆる、田舎芝居の「おひねり」のネット版です。

その合計が72万円になったと自慢し、大リーガーの大谷選手と時給が同じくらいになったとはしゃいでいるのです。

ちなみに、この72万円は市の収入になるのだそうですが、市民としては、「こんなライブは市長としての公務に値しない、市長が芸人として手に入れたお金は市の収入にすべきでない」とお断りすべきではないでしょうか。



また、市長の人気が沸騰した8月以降、ふるさと納税が激増していることも紹介し、教育へ投資すると強調していました。

体育館に冷房をつけ、学校の椅子や机の更新をしたり、市内の二つの高校の生徒会長に100万円ずつ渡して自由に使ってもらうのだそうです。



たぶんネット社会では、「高校の生徒会長に100万円ずつ渡して自由に使ってもらう」を見て、「さすが市長!!サイコー!!」と賞賛の嵐が起こるのでしょうが、多くの市民は市長のこの人気取りを狙ったパフォーマンスを苦々しく思われるでしょう。



市長は、人を貶め人権を踏みにじる映像で得た人気を使って得た金を、市民は喜んで使うと思っているのでしょうか。

まして、こうした金を子ども達の教育に使うことに納得すると思っているのでしょうか。



市長!市民を馬鹿にしないでください。

市民は金のために節操を売ることはしません。



ふるさと納税が増えるためなら、スパチャで銭が稼げるなら、どんなあくどいことをしても許される安芸高田市にしてはなりません。