昨日(1月29日)の午前10時から、甲田町内の4議員主催の「中学校統合についての意見交換会」が開催されました。

朝から雪が舞う寒い時間帯でしたが、52名(議員6名を除く)の市民が参加しました。



本会は、本会の中学校統合に関する通信や教委主催の保護者説明会の資料を30部作成して臨みましたが、正直これほどの参加者があるとは思いませんでした。

この会を開催するに当たっては、4名の議員が手分けして全戸に案内チラシを配ったそうですが、その熱意と市民・保護者の危機感によるものでしょう。



交換会は、10時に始まって12時10分まで続きましたが、最後には、司会者が発言者を絞らざるを得ない状況で、この問題に対する関心の高さを物語っていました。

参加した保護者が、「子どもを持つ保護者が最も出にくい、平日の夜7時から1時間しか開催しない、教育委員会の保護者説明会は何なのか(要点)」という厳しい指摘をされていました。

市長と教育委員会は、この声をどうとらえるのでしょうか。



交換会での発言の要点を紹介します。


○ 1校統合案を決定した総合教育会議の議事録を読むと、「1校統合案ありき」の会議になっている。


○ 保護者へのアンケートは、質問が具体的でなく、保護者の意見を救い上げる内容になっていない。


○ 教委のアンケートは、「アンケートをした」というだけのアリバイづくりに過ぎない。


○ 教育委員会の資料は、余りにもお粗末で、市長に忖度した「1校統合案ありき」になっている。


○ 生徒数が多い時期(611名でほぼピーク時)になぜ統合なのか。遅らせれば、無駄な教室等が抑えられる。


○ 生徒数が多い時期に統合すると、通学用のバスの台数も増える。購入することになれば、それだけで「億の費用」が掛かる。


○ 2校案で高宮中が統合校になっているが、人の流れに反するもので、保護者の利便性など考えていない。


○ 子どもの教育と保護者の負担を中心に考えて、計画すべきである。


○ 甲田中は、現在複数学級で、2校統合なら当分の間複数学級が維持でき、現在の校舎で対応できる。なぜ、1校統合を急ぐのか理解できない。


○ 1校統合なら、16教室必要だが、先に延ばすと11教室で済む。無駄な費用を使うべきでない。


○ 人口減対策もしないで、中学校統合だけをやろうとする。考えが違うのではないか。


○ 保護者、市民、地域でしっかり議論することが必要。統合が1年や2年遅れてもそれをやるべきだ。 等々



多くの意見が出ましたが、それを全部メモしきれませんでした。

紹介できなかった皆さん、申し訳ありません。



市民の意見は、次のようにまとめられるでしょう。


① 「1校統合案」が、総合教育会議でしっかり議論されたとは思えない。


② 教委のアンケートは、ずさんでアンケートとしての機能を果たしていない。


③ 教委の資料は、「1校ありき」が前提で、余りにもお粗末過ぎる。


④ 保護者説明会は、「説明をした」というアリバイづくりに過ぎない。


⑤ 保護者や市民への説明や理解を求めることには全くなっていない。


⑥ 時間を掛けて、一から議論すべきだ。



市民は、市長の稚拙な考えと手法を完全に看破しています。

このまま進めば、安芸高田市は、この問題でさらに混乱をしていくでしょう。



多くの保護者や市民は、中学校の統合は避けて通ることはできない課題であることを十分理解しています。

そうであるが故に、この問題は、保護者、市民、教育関係者と行政が時間を掛けて、議論をするところから始めるべきでしょう。