米ノースカロライナ大学チャペルヒル校構内で教員が射殺された事件で、
大学警察は29日、容疑者が同大の大学院生だったことを発表しました。
大学院生のTailei Qi容疑者は、第一級殺人容疑と教育機関の校内で銃を所持した
容疑です。
殺害されたのは応用物理科学学部の Zijie Yan准教授。2019年から同大に勤務
していました。
ノースカロライナ大学の経歴紹介ページによると、
Qi容疑者は応用物理科学学部の大学院生で、Yan准教授の講義を受けていました。
同大には22年に入学。それ以前の学歴は米ルイジアナ州立大学と中国の武漢大学。
Qi容疑者は29日、裁判所に出廷。法廷では通訳を介して行われました。
国籍は中国で、ビザを取得して米国に滞在中です。
Tailei Qi 容疑者 / UNC associate professor Zijie Yan
検察によると、容疑者は9ミリ拳銃で犯行に及んだと思われますが、
犯行に使われたその銃はまだ回収されていません。
殺人罪で有罪になれば、仮釈放なしの終身刑を言い渡される可能性。
検察側は、死刑は求刑しない方針です。
事件は現地時間の28日午後、同校の化学研究棟で発生。
容疑者は現場から1.6キロほど離れた場所を歩いているところを発見され、
約1時間半後に拘束。容疑者の車はキャンパス内で見つかっています。
米ノースカロライナ大学チャペルヒル校(28日)
同校は28日と29日の講義やキャンパス内での活動を全て中止。30日も閉鎖を
続けると発表。
米国内の学校や大学で起きた銃撃事件は、今年に入りこの事件を含め49件。