突然の訃報が入ってきました。

 

都立駒込病院放射線治療科部長の唐澤克之先生が4月27日に動脈解離で亡くなられました。

 

Facebookの僕の投稿にも亡くなる2日前までいいねをしてくれていたので、突然すぎて心の整理ができません。

 

2018年の6月には僕がお願いして、ワンステップのセミナーで講師もしていただきました。

これはその時の写真です。

緑のネクタイが世界一似合う男性です。

 

僕にとっては唐澤先生は最も尊敬する医師でした。

 

2017年の11月かな、僕が通院していた病院で放射線治療を断れてセカンドオピニオンで受診したのが最初の出会いでした。

 

2016年12月に脳転移と癌性髄膜炎になり、オプジーボを投与して奏功しました。

 

しかし、縦隔リンパ節に2箇所腫瘍が残っていました。

 

僕が通院していた病院の放射線科では、縦隔リンパ節は治療しないとの判断でした。

そこだけ、局所で治療しても他にまた転移が出てくるので意味がないとのことでした。

 

免疫チェックポイント阻害薬が出始めの頃であり、癌性髄膜炎まで進行している肺がんなので、その判断もやむを得ないのかなぁとも思います。

僕はそのころ、オリゴメタについていろいろ調べて、自分はオリゴメタで治療する意味があると思っていました。

 

そこで、セカンドオピニオン受診したのが駒込病院の唐澤先生です。

 

セカンドオピニオンって普通は病気のことをいろいろ話すと思います。

 

でも、唐澤先生は「清水公一」という人間を診てくれました。

 

「清水さんはお子さんが生まれたばかりなんですね。上の子は5歳ですか。じゃあ頑張って長生きしないといけないといけないですね。お子さんが成人するまであと20年は頑張りましょう」と笑いながら話してくれました。

 

このような先生には今まで会ったことがなかったので、いい意味で衝撃的でした。

この言葉にどれだけ勇気をもらったことか。

 

僕がオリゴメタで治療する意味があるという話をすると、唐澤先生は

 

「私もそう思います。うちで治療しましょう」と言ってくれました。

 

放射線治療後3年以上経ちますが、僕に再発ありません。

 

その後は定期的に外来で診てもらっていました。

 

診察時はいつも「お子さんはお元気ですか?」と聞いてくれます。

 

いつもその日の最後の枠に予約を入れてくれて、ちょっと長めに世間話をしていました。

 

僕が社会保険労務士試験に合格したのもとても喜んでくれました。

僕の人生を応援してくれている感じがしました。

 

唐澤先生に会いたいので半年に1回外来を入れてもらいました。

 

最後にお会いしたのは昨年の12月でした。

 

まさか、最後になるとは思いもよらず。。。。

 

僕が長生きすることが、唐澤先生の診断が正しかったことを証明することになると思うので、頑張って生きます。

 

見ていてください、唐澤先生。