「創価公明は憲法違反」社会学者・橋爪大三郎氏が語る

不平不満居士
2014/01/30 18:33

「創価公明は憲法違反」社会学者・橋爪大三郎氏が語る


社会学者・橋爪大三郎が語る【創価学会と公明党の政教分離違反】


2013年12月10日に放送されたTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」は政教分離をテーマでした。話題は当然のごとく創価学会と公明党の関係に及び、番組から創価学会への質問状を紹介。社会学者の橋爪大三郎氏がぶった切っていました。


■会話をしている人物

橋爪大三郎 (社会学者 / 東京工業大学名誉教授)

木村草太 (憲法学者 / 首都大学東京准教授)

荻上チキ (批評家 / 「αシノドス」「シノドスジャーナル」編集長)

南部広美 (フリーアナウンサー)



荻上チキ(以下:チキ)さてそこでなんですが、政治と宗教についてどう考えているのかということを是非伺いたいということで、番組が創価学会の広報の方に出演依頼をしたところ「生放送に出演することは難しい」と。「ただし事前のアンケートだったらお答えすることはできます」ということを頂きましたので、その回答を南部さんに代読していただきました。お聞きください。


南部 質問1。創価学会と公明党はどのような関係にあるのでしょうか? 回答です。政党と支持団体という関係です。自民党が財界団体や業界団体、民主党が労働組合などを支持団体にしているのと同じです。


質問2。創価学会が公明党を支持している理由を教えてください。 回答です。公明党は立党以来、平和・福祉・人権・政治的な清潔さなどを党の基本方針として最も力を入れてきました。創価学会は戦時中に軍部権力により弾圧を受けたこともあり、平和と人権を実現することを大切にしてきました。また公明党が大衆福祉を重視してきたことも創価学会は社会的弱者の側に立つという考えと軌を一にするものであり評価できるものです。こうした政治理念における共感性が最大の理由です。また、元々公明党は創価学会を母体として結党したという歴史的経緯も理由の一つです。


質問3。創価学会は公明党に政治献金などの資金的な支援はされていますでしょうか? 回答です。創価学会から公明党への資金的な支援は一切行っておりません。ちなみに、公明党の発表によれば党財政は機関紙収入や党費などで賄われています。


質問4。創価学会の信者は公明党の選挙運動に参加しているのでしょうか? 回答です。多くの会員が熱心に公明党の選挙活動を支援しています。ただし公明党を支援するかどうかは個人の自由意思に任されています。通常、選挙の度ごとに公明党から支援の依頼があり、学会として検討のうえ会として支持決定を行ない、それを会員に説明して理解してもらっています。


最後の質問です。その際、信者に対しての対価は支払われているのでしょうか?ボランティアなのでしょうか? 回答です。選挙活動をする会員に学会からいかなる形でも対価が支払われることはありません。手弁当での支援であり、完全な無償ボランティアです。


チキ というわけで、今回答を、創価学会の方からの回答を紹介したんですけど。まぁ音声で長かったのでこれは後ほどウェブでも掲載させてもらおうかなと思うんですけど、橋爪さん今のやり取りを見ていかがでしょうか。


橋爪 はい、あのぉ、この回答はですね、ありのままの率直なところを、あのぉ、回答してくださっているんだと思いますね。


チキ はい


橋爪 えぇ、その上であの申し上げるとですね、この創価学会と公明党の関係、あるいは公明党という存在。これはアメリカの民主主義の原則からすると、あり得ない。


チキ アメリカからするとあり得ないということ・・。


橋爪 考えられない。つまりこれは特定の教会がね、えぇ、それに対応する政党を持っていて、で、教会が手弁当で、必ずその政党に投票するっていうシステムなんですよ。


チキ はい。


橋爪 もし、アメリカでこれをやればアメリカ合衆国は壊れてしまいますね。


チキ ええ


橋爪 そこで政教分離の原則は憲法に書いてあろうとなかろうと、このような事はあってはならないと理解するはずです。


チキ ええ


橋爪 ですからヨーロッパもだいたいそうだと思います。で、そうすると欧米圏から見るとね、日本の民主制、政党政治っていうのは理解しにくいと。


チキ ええ

橋爪 まぁ共産党があるところまでは、まぁよその国にもあるからいいと思うかもしれないけれど、「公明党ってなあに?」ってことになって、公明党が連立に入っている。公明党がキャスティングボートを握っている。


チキ はい、与党ですからね。


橋爪 そんな風になっていて日本人はちゃんと民主主義ができるのか?っていう風に、こういう反応になるだろうと想像します。


チキ なるほど。その、先ほどずっと話の中で、日本の政教分離というのは、まぁ日本の形もあれば海外の形もあるといった時に、日本ではこれをどういう風に消化していると捉えるべきなんですかねぇ。


橋爪 えー、これはね、ですから政教分離になっていないですね。


チキ なっていない。


橋爪 えーとその、政党、公明党というのは世俗の団体で連立に加われば政府を構成するわけですよ。


チキ はい


橋爪 つまり政府の側、権力の側なんですね。そして創価学会というのは宗教の側。


チキ ええ


橋爪 そしてまぁ教会のようなものです。その教会員がですね、個々人の信念として、自分の宗教的信念に基づいて自主的に判断してそれぞれの候補者に投票する。


チキ はい


橋爪 これはよろしいんですけども、それが強く・・「公明党に投票してください」っていう風になっているとすると、創価学会が善意であって公明党の方が善意であっても、しかしその作用としてですね、他の政党や民主主義に対して大きな影響、まぁ悪影響を及ぼすことがあると、こういう風に思うわけです。


チキ なるほど


南部 えぇ、ラジオネーム『T2』さんです。『以前、固定電話を持っていた頃は選挙前に創価学会員の知人からよく電話がありました。公明党イコール創価学会は周知の事実。政教分離なんと言葉は意味をなしていないと思います。』というメールを頂きました。


チキ はい。木村さんはいかがですか?


木村 えーと、橋爪先生が仰ったことというのはよく分かって、やはり民主主義の中では、その、個人の信念、個人の判断に基づいて投票すると。これは創価学会員の方でも、あるいはキリスト教の方でも、ムスリムの方でも、あの、そうあるべきだと思います。


チキ ええ


木村 で、そこのところが実はあの、まぁ創価学会だけではなくて、あの、自民党や民主党だってある宗教団体に部分的に援助を受けているっていうところもあるわけですね。


チキ そうですね。


木村 ですから、そういう事ではいけないんだっていう形で、あの、個人の判断で投票先を選ぶんだ、という文化、これを根付かせていくこと。これもまた日本の民主主義にとっては非常に重要な事なのかなと話を伺っていて思いました。


チキ なるほど。となると原則論としては、創価学会と公明党。他にも支持母体となる関係が密になっているところってありますよねぇ。こうしたことに議論を広げていくということが橋爪さん重要ということですかねぇ。


橋爪 うん、公明党と創価学会に限らずね、えぇ、いわゆる宗教団体、まぁ新興宗教とか色々とあるわけですけど、そういうところが、えぇ、支持政党を決めたりね、それからあのぉ、「この候補者に投票してください」みたいなことを教団の内部で言うとかね。


チキ ええ


橋爪 こういうことはその精神において憲法に矛盾する、違反することですから、「こういうことはあってはならないんだ」っていう認識を広めていくしかないですね。


と話していた。


(http://radiotalkrecording.blog.fc2.com/blog-entry-187.htmlより)


橋爪氏が指摘するように、創価公明は政教分離違反。憲法違反である。創価学会員は公明党への投票を強要される。選挙時になれば、幹部が信者宅を訪問し、投票するよう圧力を掛ける。幹部は会合で「公明党に投票すれば、功徳がある」と指導している。これは事実だ。池上彰氏の選挙番組でも、創価婦人部がそう言っていたのは、記憶に新しい。


公明党を作ったのは池田大作なのだから、創価信者が他党を応援する理由はない。候補者は、会合で「池田先生をお守りするために、当選させて下さい!お願いします!」と絶叫している。創価の会館は、選挙事務所でもある。色々な資料や名簿を会館で大量にコピーし、配布している。宗教施設で政治活動をやっているのだ。公明候補の選挙事務費はどうなっているのか。創価が肩代わりしているわけだから、これは法律違反ではないのか。何しろ創価広報室が言っていることはインチキとデタラメ。創価学会は業界団体や労組とは全く違う。カルト宗教で在り、選挙することが功徳と明確に言っている邪教団である。公明党から創価に支援依頼がある前に、大作と創価が候補者を決定し、それを公明党が追認しているのが事実。そんなこと、竹入、矢野の歴代委員長がちゃんと証言してるでしょうが。