「じゃぁ、払い戻しの手続きをしといてくれ。」

徹は、スタッフと打ち合わせをしていた。
徹の隣に居た祐介の動きが止まった。
「侑子さん…」
祐介の視線の先には、侑子が立っていた。
侑子は、ゆっくりと歩みながら寄って来た。 そして、徹や祐介の間を抜けてステージに向かおうとしていた。
「どこ行くんだよ! そんなボロボロの状態で!」
祐介は、侑子の右腕を掴んで制止した。
「行かなきゃ… みんなが待ってる… 徹さん、私、歌いたいです。」
侑子は、ステージの方を向きながら独り言の様に呟いた。
「だって、もう中止を発表して30分も経つのに。」
「行けよ。 きっとまだ、侑子の事を待っていてくれてるはずさ。」
祐介の言葉を、徹は遮った。 そして、徹は続けた。
「俺は、あの時、多香子を止めなかった事は後悔してないよ。」
侑子は、うなずき前へ出た。
そしてカーテンを引きステージへと向かった。
¨ワーーーーッ¨
東京ドームは満員のままだった。 侑子が現れると、会場は割れんばかりに盛り上がった。
「みんな、ありがとう…」
侑子の瞳からは、涙が止め処なく溢れ出ていた。
「どうして? 確かに、コンサートの中止のアナウンスを入れたのに。」
祐介は、不思議そうに言った。
「侑子に会った後直ぐに、コンサート再開の放送を入れていたからさ。 きっと、侑子は戻って来ると信じていたから。」
徹は、言った。
完。

徹は、スタッフと打ち合わせをしていた。
徹の隣に居た祐介の動きが止まった。
「侑子さん…」
祐介の視線の先には、侑子が立っていた。
侑子は、ゆっくりと歩みながら寄って来た。 そして、徹や祐介の間を抜けてステージに向かおうとしていた。
「どこ行くんだよ! そんなボロボロの状態で!」
祐介は、侑子の右腕を掴んで制止した。
「行かなきゃ… みんなが待ってる… 徹さん、私、歌いたいです。」
侑子は、ステージの方を向きながら独り言の様に呟いた。
「だって、もう中止を発表して30分も経つのに。」
「行けよ。 きっとまだ、侑子の事を待っていてくれてるはずさ。」
祐介の言葉を、徹は遮った。 そして、徹は続けた。
「俺は、あの時、多香子を止めなかった事は後悔してないよ。」
侑子は、うなずき前へ出た。
そしてカーテンを引きステージへと向かった。
¨ワーーーーッ¨
東京ドームは満員のままだった。 侑子が現れると、会場は割れんばかりに盛り上がった。
「みんな、ありがとう…」
侑子の瞳からは、涙が止め処なく溢れ出ていた。
「どうして? 確かに、コンサートの中止のアナウンスを入れたのに。」
祐介は、不思議そうに言った。
「侑子に会った後直ぐに、コンサート再開の放送を入れていたからさ。 きっと、侑子は戻って来ると信じていたから。」
徹は、言った。
完。

