リバウンドの時代は死と隣り合わせ

 

患部に針で数十カ所の穴を開けて

そこにカッピングのカップを当てて

エアコンプレッサーで血液もろとも吸い出す

そんな治療をした

 

それをやると凄く楽になる

痒みもなくなり、浸出液も一時的に治まる

 

しかし、やり過ぎると血液を採りすぎて危険だ

 

危険と知りつつも楽になりたくて

毎日のようにやった

 

ある時、バイクで走った後で

街のベンチで休んだら

心臓がバクバクして立ち上がれなくなった

 

ジュースを飲んで

30分ぐらいしたら回復したので

家に帰ることができた

 

そんなことがあった頃

テレビでリストカットをする女性の番組を観た

その女性は結局、心臓発作かなんかで亡くなった

リストカットによって慢性的に血液が足りない状態で

心臓に負担がかかったのかもしれない

 

この番組を観たことで

自分の状況を客観的に見られた気がする

その時は、神が自分に見せてくれたとさえ思った

 

それからは頻度を落として

無理のないようにやることにした

 

苦しいリバウンドの時代に

もしあの番組を観ていなかったら

こうして生きてはいないかもしれない

 

心身共にギリギリの状態では

時に、神からのメッセージとしか思えない経験をする

壮絶な苦しみの中では

自分と世界の間にある壁は崩壊し

現実は神のメッセージとなる