こないだこんな質問コメントがきました
年齢、妊娠歴、妊娠希望などが
わからないのでこの質問自体に答える
というよりはあたしが日々思ってることを
書いていきたいと思います
まず基本的にあたしは
薬出すの好きじゃないから
好きか嫌いで言えばホルモン剤は嫌いです
でもホルモン剤＝悪だとは思ってない
まず無月経について治療が必要かどうか
それを検査するにもホルモン剤が
必要だから
こないだ書いたこの記事で言えば
無月経の人の場合
□□に入るのが生理
東洋医学を学んでいると
人は寝るためにもエネルギーが必要なこと
を実感する
ただ寝るだけでもエネルギーが必要
だって細胞はずっと寝ないで動いてるから
細胞の破壊、再生、修復とかいろいろね
それを踏まえて考えると
たまにケガしてちょっと血を見ただけで
死を連想したりする人がいる(笑)
やっぱり出血って体にとっては
一大事なわけで
だって血を失うってことは
その分栄養も体温も免疫細胞も、その他
いろいろ一気に失うってこと
一回出たらすぐ止まる保証すらない
なのに
月に1回自分から出血させるって
どんだけの準備と
どんだけの覚悟と
どんだけのエネルギーが必要なのか
って考えたら
エネルギーのキャパオーバーしてる体から
したら真っ先に止めると思いません？
こんなしんどい時
あえて生理起こさなくてもいいなら
起こさなくてもいっか
ってなってもおかしくはない
思春期は間違ったダイエットで
脂肪が少なくなりすぎて女性ホルモンを
うまく作り出せなかったり
部活で運動しすぎることで
体重減りすぎたり、体がキャパ超えして
生理が止まったりする
また大学生や社会人も
間違ったダイエット、仕事のストレス
で体がキャパ超えして生理が止まる
仕事のストレスで精神疾患になり
安定剤によっては副作用で乳汁出たりする
ものもあるためそれで女性ホルモンの
バランスが崩れる場合もある
そもそも女性ホルモンは
ストレスと睡眠不足にてきめんに
影響されやすいから
そこが崩れるだけで
生理周期もすぐ崩れる
無月経の治療は
まず考えられる原因を自分でどこまで
排除できるかも大事だけど
まず今子宮、卵巣はどのぐらい働いて
くれるのかを知ることが大切
ホルモン採血で今現在
卵巣機能がどの程度保たれてるかをみたり
ホルモン剤を内服してみて
その作用でまず子宮内膜が厚くなるのか
とか
その厚くなった内膜が剥がれて出血をする
という反応を起こせるかどうか
内服で出血しないなら
ホルモン量が多い注射なら反応どうか
とか
まず子宮の反応を見るためには
ホルモン剤が不可欠
これで子宮が反応するかどうかで
治療も変わってくるからね
治療するにあたって
あたしは本人が生理や妊娠に対して
どう思っているかが一番大事だと思ってる
元々妊娠希望もなく生理もないならないで
楽だけど全然来ないと心配
程度の治療意欲であれば
あえて毎月生理を起こす治療せず
最低限の治療を考えたり
今妊娠したいのかしたくないのか
したい、したくないで内服する
ホルモン剤は変わるし
そもそもの治療選択肢が変わったりする
その場合は漢方薬を使ったり
原因を排除しながら待ったり
漢方と併用しながらホルモン剤を使ったり
結局どう治療するかは
現状を調べて、現状を知り
患者さんが何を希望するかなんだけど
生理や妊娠をどう考えどの程度の
治療意欲があるかもプランをたてるには
重要になってくる
患者さんによっては「妊娠」の希望を
確認するだけで不快感出す人もいたりで
なかなか難しかったりするけど
何を目指したいかでやっぱりプランは
変えていかなきゃいけないし
薬出しても結局飲む飲まないも
患者さん次第
あたしは外来で
考えうるメリット、デメリット説明して
患者さんに選んでもらうようにしてる
で、その選択肢にそって
予約とか受診間隔とかのプランを立てる
でも全部説明して最後に
で、どうされますか？
どれがいいですか？
って聞くと
え？あたしが選ぶんですか？
とか
医者ならあなたが決めてくださいよ
なんであたしが選ぶの？
ってキレられることがある(笑)
あたしからしたら
こっちがえ？ってなる
もちろん状況によっては
選択肢なく内服や治療を勧めることもある
でもそこまでじゃないなら
ちゃんと自分で選んでもらいたいなって
思う
だって自分の人生に関わることだからね
その薬を使うことでどこにどんな影響が
でるかなんてわからない
だからこそ
ちゃんと考えて欲しいなって思う
自分がどうしたいかなんて
自分にしかわからない
それを聞いて叶えられるのも
結局自分しかいない
どんだけ説明しても
最終的決めるのは患者さん
でもいつでも体に負担なくプラン変更
できる選択肢は残しておきたいな
ってあたしは思ってる
まずはホルモン剤をホルモン剤だからって
毛嫌いして終わらせるんじゃなくて
今の自分の体の状況を知って
それを使うことのメリット、デメリット
使わないことのメリット、デメリット
使って反応するのかどうか
とか
いろいろちゃんと相談しながら
確認することが大事なんじゃないかな
それを聞いた上で
また考えて決めればいい
妊娠は１人でできるもんじゃない
でも急に来月妊娠したい
とか
来年中に妊娠したい
ってなっても
いきなり治療変えたら負担にしかならない
だからこそ
自分の体のことは
ちゃんと知っといた方がいいと思う