以前書いた記事の追記再アップ記事です


6月は検診の時期なので
子宮頚ガン検診を受ける方が一気に増える

(検診についてはこちらの記事)

検診を受けてくれるのは正直嬉しいです


なぜか検診で引っかかっても
その後の精査を受けてない人が最近目立つ


正直そのあと精査受ける気がないなら
なんのために検診を受けてるのか
理解ができません


それこそお金の無駄使いですよ?


そんなことを思ってたら昔書いた記事を
思い出ししかもちょうど1年前に
書いてた記事だったので再アップ(笑)


まずはこちらの写真
何か気づきませんか?

この子は無脳症という病気です


無脳症はエコーが普及してる現代では
早い段階で診断がつく病気


日本では正直見つかった段階で
中絶を勧めることが多い


なぜなら頭蓋骨が丸くないため
骨がしっかり育ってから分娩すると
お母さんの子宮や膣を傷つけて
大量出血することがあるから


前にやってたドラマ
「コウノトリ」にもちらっと出てきてた
でも、聞いたことない人がほとんどかもね


無脳症の子を見つける度に
いつも思ってたことがあります


それは

頭つまり脳が
なくても
他の臓器は
すべて普通に
作られているのは
なぜ?

ってこと


手や足や内臓は週数相当に大きくなり
なんなら羊水となる胎児の尿すら
ちゃんと作られ排泄されている


皮膚もちゃんとターンオーバーを
繰り返してる


脳がないのに一体誰が
細胞に指令を
出しているのか?


まずは人間が人間として存在する
大分昔から地球に存在する
それこそアメーバとかの微生物などの
原生生物達には

栄養をただひたすら吸収して
ただひたすら排泄する


っていう


つまりヒトでいうに値する器官と
移動のために使う足に値する器官しか
ありませんでした


で、その後いろんな器官を増やしながら
何億万年かけて
ヒトへと進化していくわけですが(笑)


以前こちらの記事でも書いたように
選ばれし精子と受精した卵子は
下図のように

分化する臓器によって領域が別れています




図の中胚葉の原口というところが
分化する過程で一番最初に反応します


ここはいずれになるところです


でちょっと専門的に書いてある下の図を
見てなんとなくわかるかと思いますが

腸の原形がなんとなくできてから
心臓の原形ができ
肺や肝臓の原形ができていく


脳や神経が作られる水色の外胚葉が
反応しはじめるのはそのあとです




何が言いたいかというと


脳ができる前に体の分化は進んでいく
→指令を出しているのは脳じゃない


生物の体で一番始めに作られる臓器は
何億年も前から腸

つまり

指令を出しているのは
なのでは?

ってことで最近
腸が第2の脳って注目されてましたよね



ん?子宮は?


子宮は上の図でいくと内胚葉から
できると言われてます


ここは腕とか足とかの筋肉とかも
作られてる領域


ただ子宮は足とか腕の筋肉と違って
「動かそう」と思って動かせる筋肉とは
ちょっと違う


カテゴリー的には腸とかの筋肉寄り


生理の時とか
意識と関係なく収縮してるでしょ?


だから図で言ったら黄色とオレンジの
境目あたりから作られてるのでは?と
あたしは思ってる


腸と子宮の関係は本当に濃密で


妊娠中に下痢して腸が過敏になれば
子宮の筋肉も収縮して
お腹が張りやすくなったり


生理中子宮が収縮すれば
下痢しやすくなったり


子宮が反応すれば
腸も反応し

腸が反応すれば
子宮も反応する


まるでパートナーシップみたいでしょ?


でさらにお腹の中を見てみると
この図には直腸しか書かれてないけど
実際は薄紫のところ全部腸で
埋めつくされてます(笑)
膀胱はそれこそ尿のたまり具合で
大きさが変わるから
子宮の前は腸、子宮の後ろは直腸


前から見たり手術でお腹開けたら
こんな感じの腸の海

つまり


子宮って前後左右すべて
腸に守られてる


ってわけです♥


そもそも人間って大事な物を奥の奥に隠す
習性があるじゃないですか

へそくりとか(笑)


そのへんに出しとかないでしょ?


体の中心にあって
さらに体の一番奥にある


しかも


臓器を作る指令を出す腸が
全力で守ってるのが

子宮♥



もう発生の段階から細胞すべてが
子宮を大切にしているんじゃないかと
思えてしかたないし


だとしたら女子(子宮:女性性)の願いは
腸と脳(男性性)っていう2つのツールが
叶えてくれているのでは?

とすら思えてくる(笑)


細胞レベルで体が大事にしてる子宮を
細胞に指令を出している腸を

なぜ持ち主である人間が
それを大切にできないのか


あたしには意味がわからない


胃腸はただ消化をするところ

腸はひたすらいるものといらないものを
選別し吸収排泄を繰り返すところ


いるもの、いらないもの
受け入れるもの、受け入れられないもの

そういう選別をしてるのが


東洋医学の古い教科書である
「黄帝内経」
っていう本を読みといていくと
大切なのは頭ではなくお腹ってことに
行き着く


つまり


もう何千年も前から本当はわかってた事実


五臓六腑に脳は含まれてないし
東洋医学の診断の8割はお腹の所見


つまり自分の生活のすべてが
お腹にあらわれてるってこと


子宮を大事にしても
便秘だったら?


下痢を繰り返してたら?


腸が冷えたら
それに包まれる子宮も冷える


腸を大事にすることも
子宮を大事にすることに繋がる


便秘って病気なんですか?って
たまに聞かれるけど


老廃物を出せないってことが
正常だとは思えません


腸がまともに動いてない状態で
すべてがうまく作用するとは思えません


子宮の声を大事にするっていいつつ
生理はたぶん普通だから大丈夫って


普通って何?


あたしからしたら
自分の生理に自信持てない人や
自分がどれだけ出血してるか知らない人が
子宮を大事にしてるって言えんの?
って感じ


あと子宮大事にしてるっていいつつ
検診行ったことないとか

マジ意味がわかんないから


検診行ったからって
そのあと引っかかってるのに
精査行かないとか

マジありえないから


確かに感覚を大事にするのは大事


でも検査したことないのに
「あたしの子宮は大丈夫な気がする」
「子宮筋腫とか絶対ない気がする」

とかいう感覚は本当にやめて


検診行って『要精査』になってるのに
「別に症状ないし」
「忙しいから」
「って言っても軽度異常だし」

とかいう感覚は
ただ自分から逃げてるだけとしか思えない


それは検査ではっきりさせない限り
本当にただの妄想です


あたしは物理的に臓器としても
大事にしてからの話だと思ってるから


検査したことない人が
婦人科受診したことない人が
エコー受けたことない人が

自分のこと大事にしてます

とか

本当にやめて

気持ち悪い


物理的に目に見える
腸や子宮・卵巣の状態、生理と
向きあおうともしないで

自分自身と向きあうかとか本当笑える


体があっての人間です


自分の体、自分の臓器、自分の体調
自分の症状、自分の生理
ちょっとずつでもちゃんと
向きあって欲しいと思う今日このごろ


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8月2日(水)
14時から17時@都内

漢方薬剤師の堀江昭佳
産婦人科医の駒形依子
によるフランスの報告お茶会

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