• フローチャートを追加しました

  • ウォレットの役割
  1. 秘密鍵の保管:ウォレットはユーザーが所有するビットコインの秘密鍵を保管します。この秘密鍵は、ビットコインの送金(取引)を行うために必要なデジタル署名を生成するために使用されます。

  2. ビットコインアドレスの生成:ウォレットは秘密鍵から公開鍵を生成し、その公開鍵をさらにハッシュ化してエンコードすることでビットコインアドレスを生成します。このビットコインアドレスは、他人からビットコインを受け取るための「口座番号」のようなものです。

  3. 取引の作成と署名:ビットコインを送りたい場合、ウォレットは取引を作成し、その取引に対して秘密鍵を使ってデジタル署名を行います。これにより、取引の正当性が証明されます。

  4. 資産の管理:ウォレットはユーザーが所有するビットコインの残高を管理します。これはブロックチェーン上の取引履歴を参照して計算されます。

  • ブロックチェーンの役割
  1. 取引の記録:各ブロックは、一定期間に行われたビットコインの取引のリストを含んでいます。これにより、ビットコインの全取引履歴がブロックチェーンに記録されます。

  2. 取引の確認:新たなブロックがブロックチェーンに追加されると、そのブロックに含まれる全ての取引は「確認」されたものとなります。これにより、取引の正当性が確認され、二重支払いが防止されます。

  3. ブロックチェーンの一貫性の維持:各ブロックは前のブロックに「チェーン」(連鎖)でつながっており、これによりブロックチェーン全体の一貫性と改ざん防止が保たれています。

  4. 新たなビットコインの生成:新たなブロックがブロックチェーンに追加されるたびに、新たなビットコインが生成されます(これを「ブロック報酬」と呼びます)。これはビットコインの供給量を増やす手段であり、マイナー(ビットコインの採掘者)への報酬となります。

  • 取引の手順
  1. 注文:投資家は取引所に対してビットコインの売買注文を出します。この注文には、売りたい(または買いたい)ビットコインの量と、その価格が指定されます。

  2. 約定:取引所はこれらの注文をマッチングエンジンによって処理し、売り注文と買い注文が一致した場合(つまり、売りたい価格と買いたい価格が一致した場合)に取引(約定)が成立します。

  3. 取引情報のブロードキャスト:取引が成立すると、その取引情報はビットコインネットワークにブロードキャストされ、トランザクションとして記録されます。このトランザクションには、送金者と受取人のビットコインアドレス(これらは取引所が管理しています)、送金額、手数料などが含まれます。

  4. マイニングと取引の確認:マイナーはブロードキャストされた未確認のトランザクションを集めて新たなブロックを作り、それをマイニングします。マイニングが成功すると、そのブロックはブロックチェーンに追加され、その中の取引は「確認」されたものとなります。

  5. 受け渡し:取引がブロックチェーンに記録され、確認されると、取引所は内部のレコードを更新して、売り手のアカウントからビットコインを減らし、買い手のアカウントにビットコインを追加します。

  • デジタル署名

 取引の正当性を証明するために使用されます。具体的には、ビットコインを送りたいユーザー(送信者)は、取引の詳細(送信者と受信者のビットコインアドレス、送信量など)に対して自分の秘密鍵を使ってデジタル署名を生成します。そして、このデジタル署名は取引と一緒にビットコインネットワークにブロードキャストされます。他のユーザーやマイナーは、このデジタル署名と送信者の公開鍵(ビットコインアドレスから導出可能)を使って、取引が本当に送信者によって行われたものであることを確認できます。

  • ビットコインアドレス

 ビットコインの取引における「口座番号」のようなものです。ビットコインを受け取りたいユーザーは、自分のビットコインアドレスを他のユーザーに提供します。そして、ビットコインを送りたいユーザーは、このビットコインアドレスを取引の受信者として指定します。ビットコインアドレスは公開鍵から生成され、その所有権の証明(つまり、取引を行う権限)は対応する秘密鍵によって行われます。