12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に5日続伸。買い意欲は強く、連日の上値追いとなり33年11カ月ぶりの高値圏に買われた。

 大引けの日経平均株価は前日比527円25銭高の3万5577円11銭。プライム市場の売買高概算は18億3821万株。売買代金概算は5兆496億円に膨らんだ。値上がり銘柄数は551と全体の約33%、値下がり銘柄数は1058、変わらずは48銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウが15ドル高と小幅続伸。企業業績の拡大に対する期待が相場を押し上げた。これを受け、東京市場も値を上げてスタート。日経平均株価の上昇幅は朝方に一時700円を超え3万5800円台まで値を上げる場面があった。きょうは株価指数オプションとミニ日経平均先物1月物の特別清算指数(SQ)の算出日だったが、前日に好業績を発表したファーストリテイリング<9983.T>が大幅高となったことも、日経平均株価の上昇に寄与した。朝方の上昇後は利益確定売りで一時上昇幅は縮小したが、後場に入り先物を中心に再び値を上げ、結局、1990年2月以来の高値圏で取引を終えた。TOPIXも連日の上昇で33年10カ月ぶりの水準に買われている。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920.T>東京エレクトロン<8035.T>が高く、ソニーグループ<6758.T>任天堂<7974.T>が値を上げた。ダイキン工業<6367.T>キーエンス<6861.T>がしっかり。川崎汽船<9107.T>日本郵船<9101.T>といった海運株や、三菱商事<8058.T>伊藤忠商事<8001.T>など商社株も値を上げた。

 半面、ディスコ<6146.T>野村マイクロ・サイエンス<6254.T>が安く、トヨタ自動車<7203.T>東京電力ホールディングス<9501.T>が軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>みずほフィナンシャルグループ<8411.T>といった銀行株が値を下げ、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>SBIホールディングス<8473.T>が売られた。