SIREN2 | ゲームの感想。

SIREN2

ソニー・コンピュータエンタテインメント
SIREN2
公式

29年前の昭和51年、
島民が1夜にして全て姿を消してしまった夜見島。
其の島に導かれる様に渡って来た数人の人間達。
深夜0:00、
再びサイレンが島に鳴り響き、
闇が訪れる。

クリアした。
ジャンルはホラーアドベンチャー。
本作は各登場人物達の話が細切れに約1時間ごとのシナリオのミッション形式で行われる。
大体2日間の出来事になっている。
時系列も登場人物の誰のシナリオをやるかも自由だ。
勿論各シナリオをクリアしていかないと次のシナリオが登場しないので、
初っ端からラストシナリオが出来る訳では無い。
シナリオは島の色々な所で行われるので様々なマップが有る。
団地とか学校とか住宅街とか兵壕跡とか。
バラエティに富んでいる。
其処で指定されたミッションをクリアして行く。
誰かを助けたりとか逃げたりとかアイテムを入手したりとか。
登場人物達は同じ日に同じ島に居るので、
先に行動した事が後のシナリオに関係して来たりする。
ミッションをクリアするだけでなく、
後のシナリオに関係する出来事も探して行く事が重要になるのだ。
各登場人物達の複雑に絡み合ったシナリオを紐解いて行く感じは中々良い。

後はまあ普通のアクションアドベンチャーだが、
本作の最大の特徴は視点ジャックと言うシステムだ。
此れは敵の屍人の視界を奪えると言う物で、
敵が何処を見てどう言う行動を取っているかを知る事により、
有利に道を進んだり謎を解いたりする物だ。
まあ此れは前作同様。
サイレンシリーズはなるべく敵に見つからずに進んで行くと言う、
有る意味潜入ゲームと言える。
と言った意味で実はメタルギアや天誅に似ている。
其処で敵がレーダーで見えるとか殺気を知るとか言う事では無く、
其れを敵の視界で見せると言う画期的な方法を考案した訳だ。
勿論最初はマップの何処に居るかさっぱり分からない訳だが、
其れを死にながら覚え、
更には沢山のシナリオをやる事で覚えて行く事で、
段々と敵の行動と場所を把握出来て、
有利にミッションを進めて行く事が出来る様になる。
此れが本作の最大の楽しみだと思う。
本作では此の視点ジャックの他に、
過去視(過去が見える)と感応視(敵を操れる)が増えた。
勿論全員が出来る訳では無いのだが、
此れにより戦略性が増した(かもしれない)。

さて本作では前作では可成りの批判が有っただろう部分が色々改良されている。
適当に書いてみよう。

難易度設定が可能。
前作は難し過ぎと言うのが有ったから、
敵が弱く少なく索敵範囲が狭くなったモードが有り難い人は多いだろう。

シナリオ中にチェックポイントが有り、
死んでも途中からやり直せる様になった。
またシナリオ中のヒントが出る様になり、
更に別シナリオに与える行動のヒントも出る様になった。
可成りやり易いと言えるだろう。
また特殊なアイテムを調べる事で得られるアーカイブとか他シナリオに与える行動が、
其れをした時点で記録された状態になったので、
一々最初からシナリオをクリアして行かなくて良くなった。

マップに現在位置が表示される様になった(オンオフ可能)。
此れは可成り使える。
何処に居るかと言うのが分かるだけでは無く、
何処で死んだかと言う事も分かり易いので、
どの敵が何処に居たのかが学習し易くなった。

行動が◯で行える。
前作では△で行動を選ばなくてはならなかった(アイテムを拾うとかドアを開けるとか)。
一々行動を選ばないと行けないと言うのが面倒だったと言うのも有るが、
範囲がシビアで、
何か行える所なのだが△では何も出ないのでスルーしてしまうと言う点が減った。
本作では◯連打が出来る様になったのでやりやすいのだね。

敵の武器が奪える。
前作では敵がマシンガンを持っていても其れを取れなかったのだが、
本作では倒して奪える様になった。
可成り楽になった。

敵の種類が増えた。
前作は屍人と言う人が何かに乗っ取られた様な物だけだったのに対し、
屍霊(実体が無い影で光で消滅)、
闇霊(実態は有るが幽霊の様にあやふやで光に弱い)、
闇人(闇霊が人に乗り移った状態で思考能力が高く光には弱い)、
と言う物が増えた。
此の新種に不満が有る訳だが其れはまた後に。

前作との比較はこんな感じかな。
総じてユーザーフレンドリーになったのは確かで、
可成り遊び易くなった。
ゲームになった感じかな。
ただ全体を通してみると灰汁が無くなったとも言える。
前作のファンには少し物足りなさが残る事は有るんじゃないだろうか。
かと言って難しいままでは売れない訳で、
此の辺りのバランスと言うのは本当に難しいんだろう。

ただ前作が潜入系のゲームとして可成り良かったのに対し、
本作は普通のアクションアドベンチャーよりになっている。
此れは前作で最も批判に晒されたで有ろう、
開始数秒で数歩前に出ただけで狙撃兵に殺されると言うのがなくす変わりに、
闇人とか闇霊とかを増やした為に起こった事だろう。
前作だけやった時に僕も狙撃兵は酷いと思った物だが、
本作をやって見て思ったのは、
狙撃兵によってむやみに動き回ると死ぬと言う事が、
敵に見つからずに進めて行く緊張感を生んでいたと言う事だ。
本作では其れが少なくなったのと強い武器が有ると言う事で、
敵を殲滅しながら進めて行っても何とかなる事が多くなった。
また屍人は過去の記憶が残っている様で、
其の行動が有る程度決められていて、
視点ジャックして覗いているだけでも面白かったりしたのだが、
霊系には殆ど其の洋式が無いので、
単なる障害としての敵でしかなくなってしまっていた。
また敵が多くなった事により、
ゆっくり視点ジャックしてルートを考えると言う事が難しい場面まで出て来てしまった。
つまり敵の行動を視点ジャックで確認しながら隠密行動をすると言う楽しさが半減してしまい、
敵を倒しながら進んで行くと言う単なるアクションアドベンチャー要素が強くなってしまった。
此れは先にも書いた様に、
万人受けする様にした結果なのだろうが(無駄に増やした敵と言う意見も有るだろうが)、
此れによって如何に隠密行動で進むかと言う魅力が薄れてしまった。
マニアックさを残しつつ全てのユーザーを楽しませると言うのは難しい事なのだね。

ホラーと言う事になっているが、
僕は其れ程怖い要素は無かった。
ホラーゲームで言うとバイオとヒルと零と色々な種類が有るが、
どちらかと言うとヒルに近い感じがする。
バイオが吃驚で、
ヒルが奇妙で、
零が恐怖って感じかねえ。
まあ零も其れ程怖い訳では無いが、
和風の幽霊物と言う事だ。
サイレンは僕の中では奇妙と言う感じがしているのだね。
其れ程驚かせようとしている感じもしないし。
何度も言っているが、
和製ゾンビを敵にしたメタルギアって感じだから、
其れ程怖い訳では無いのだろう。

前作とは殆ど関係が無い様だ。
一応前作の関係者もいるのだが、
内容的には繋がりは無いと言って良いだろう。
此れが3で繋がって来るのかもしれないが。
どちらも可成り悲惨な内容では有るので、
やっていてストレスが溜まりまくった。
クリアしてもきっちりと終わる訳でも無いし。
1と2とクリアしてみて可成り疲れた。
もう当分こう言う悲惨な話はやりたくなくなった。
御腹一杯だよ。
大神の様な幸せなゲームがやりたい。

ゲームの完成度は結構高いと思う。
何と言っても視点ジャックが本当に素晴らしい。
ホラーに期待するのは今一つだと思うけれど、
アクションアドベンチャーとしては一級品と言って良いだろう。
ただ1と2と続けてやる気が有るのなら、
1からやった方が良いと思う。
1の難しさは尋常では無いから。
其の点話の繋がりは無いので、
2だけやってみると言うのも良いとは思う。
2は色々改善点が多いのでゲームとしてはやりやすくなっていると思う。
ただやれるなら1の魅力を味わってもらいたいと思う。
が、
僕はもう2度とやりたく無いゲームでも有るので薦めたりはしない(笑)。
まあ2も良いゲームだと言う事だけは確かだな。

先にも書いたけれど、
ホラーだから当たり前なのだが、
クリアしても良かったなあと思える話では無いので、
当分此の手のゲームはやらない。
今度は幸せになれうゲームをやろうと思う。
本当に疲れたよ。

クリアセーブ時間 12:41:41。