忍道 戒 | ゲームの感想。
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スパイク公式
。
アクワイア開発頁
(奈美せんせいがいます)。
クリア時間 14:03:55。
スパイク×アクワイアの送る忍者ゲーム。
まあ言って見れば元祖天誅3と言う訳だ。
ちょっと書いておこう。
元々天誅はアクワイアの企画開発したゲームだったのだが、
開発した時に金を出してくれたSMEが版権を持つ形になっていた様だ。
そしてSMEがゲームから撤退する時に其の版権をアクワイアが買い取ろうとしたが、
天誅の出来が良かった事が裏目に出て、
とても買える額では無く、
アクワイアは其の版権を買い取る事を諦めたのだそうだ。
自分たちの企画して開発したゲームが自分たちで作れなくなってしまったのだ。
皮肉な事だ。
現在はアクティビジョンが版権を持っているらしく、
天誅3とか紅が別の所から出ているのはそう言う事なのだ。
まあそう言う裏話が有りつつ、
アクワイアが漸く送る忍者ゲームが此の忍道 戒と言う事だ。
時は室町後期。
何かの事件で爆風に吹っ飛ばされた衝撃により記憶を失った鴉のゴウ。
其の記憶は魂の欠片に封じ込められている。
其の欠片を集める為に、
宇高多の覇権を狙う3勢力に取り入り仕事をこなす事になる。
今作では侍のシステムが取り入られている様で、
シナリオクリア型と言うよりはクエスト選択型と言う感じのシステムになっている。
宇高多の3勢力から送られて来る任務から好きな物を選んで行く。
任務には暗殺だけでは無く護衛や泥棒と言った物も有り、
同じマップでも違った任務が出来る。
また任務の正否により各勢力の力加減が変わり、
其の家臣達の強さも違って来たりする。
1つに肩入れするなら別勢力の戦力を削いで行った方が良いだろう。
また任務中に顔を見られると敵対勢力からの信頼が下がる。
勿論見つからなければ敵で有っても信頼を得たまま進めたり出来るので、
各勢力のバランスを取りたいならば慎重に行動しなくてはならない。
忍者たる者証拠は残してはならないのだ。
と言った様な3勢力の何れに加担するかでストーリーが大きく変わる、
と言った訳では余り無い(笑)。
どんなに蹴散らしても何故か任務は送られて来たりするしね。
ただ全然違った任務で忍び込んだら親玉が居て、
殺してしまって滅亡ってな事が出来たりするのは面白かったりはする。
でもまあ依頼は何処で有っても同じでは有る。
ただ一方に護衛で一方に襲撃と言う任務が有ってどちらかを選ぶなんて言う時も有る(勿論どちらも無視も出来るが)。
まあ護衛は難しいので襲撃にと言う選択がデフォな気もするが(笑)。
ちなみに任務は失敗しても話は続いて行く。
受けた勢力の力が衰えると言う形で。
でだ。
此の任務には勿論鍵となる任務が有る。
主に魂の欠片の情報の有る任務だ。
メインシナリオが有るのだね。
此の鍵となる任務をしないとシナリオが進まないので、
永遠に任務だけをこなして行く事が可能なので有る。
逆に言えば鍵となる任務をしなければ一生クリア出来ないゲームでも有る。
勢力地図を塗り替える事は出来るけれど結局シナリオは1つなので(正確には違うが)、
自由度が有る様で無いと言うのが実状だろう。
肩入れの仕方によって各親玉から送られて来る手紙は結構面白かったりはするけどね。
で肝心の任務だが、
マップは完全箱庭型と行って良いだろう。
ダンジョンの様な進行ルートが決まっている物は殆ど無い。
街や砦や城と行った様々なタイプの箱庭で自由に動き回る事が出来る。
任務は確かに同じ様な物が有る事は有るが、
それぞれによって敵の配置が全く変わっているし、
任務によって目的も違うので可成り楽しめる。
何度も書くが護衛は難しい(笑)。
ただ任務をやり直し出来無いのが残念だった。
失敗しても話は続いて行くと言うのが狙いだろうからやり直しの機能をつけなかったんだろうけど、
結局セーブしなおせば出来る訳で、
納得出来無いミッションは繰り返しやりたくなる訳だ。
繰り返しやるにはゲームを止めて初期画面まで戻ってロードしなくてはならない。
此れが可成り面倒だった。
1周目だけ出来無い様にするとかでも良かったんじゃないかなあ。
と言う事で実際のプレイ時間はもしかしたら倍近くかかっているかもしれない。
もう既に天誅1の事は忘れてしまったが、
此の街の中を縦横無尽に走り回って行くのは快感だ。
また中ボスクラスでも一撃必殺で有る血祀り(間違えるな!)が出来るのも良い。
残念ながら後々にもシナリオに絡んで来るキャラは血祀りは出来無いのだが(でも最期の登場時は可能)、
大将でも当主でも闇に隠れて背後から血祀りが出来ると言うのは素晴らしい。
はっきり言って格闘が良く出来ているゲームでは無いので、
中ボスクラスとのタイマンがきつかったりしたからね(MGSと似ていたりする部分だな)。
でもアクション要素はまあ普通に良く出来ている。
攻撃がほぼ連撃だけとバリエーションは少ないけれど、
その他の忍術アクションは良く出来ている。
ダッシュが出来たりとか壁に一瞬貼り付いたり出来るのは良かったと思う。
ちょっとカメラが遅いのが気になったが。
ああ後血祀りのモーション中も時間が動いていて、
近くに他の敵が居ると気がつかれたりするのは何とかして貰いたかった。
此れで見つかって袋叩きと言うのが良く有った。
何の為に隠れて殺しているのかと。
そして敵が複数居る所では纏めて血祀りも出来たら良かったんだが、
此れはゲームが違うので仕方が無いかな(笑)。
キャラクター自身で言うと成長要素は無い(力と命が少し上がる薬は有る)。
レベルが上がったり刀を鍛えたりと言う部分は無い。
だがアイテム調合が出来る様になった。
此れはマップに落ちている素材アイテムの成長値によって、
調合された物の効果が変わって来る。
例えば回復10からどんどん鍛えて行けば回復100みたいなアイテムになるのだ。
また回復や増強と言った回復系だけでは無く、
火薬や気絶と言った攻撃系も自由に作れる様になった。
此れで物凄い威力の火薬300とかを作れば、
忍者では無くボマーとして戦う事も可能なのだ。
勿論巻き込まれれば自分も死ぬけどね(笑)。
此れは中々面白かった。
そしてもう1つが裏庭。
各勢力から怨まれる様な事をすると自分の隠れ家が襲われてしまったりする(既に隠れ家じゃないわな)。
其処で裏庭の改修が重要になる。
裏庭の地形を変えたり特殊な罠を仕掛けたりする事が出来るのだ。
アストロノーカとか影牢と言った感じだけれど、
全てを穴にしたり出来無い様に周囲に道が有ったりはする。
でも確かに自分の考えた罠に嵌めたりするのは面白い。
敵もそこそこ賢くなって来るし。- ただ襲撃になると追い払う(もしくはやられる)まで任務に行けない様になっている。
任務だけやりたいと思う人には面倒だと思うかもしれない。
普通に戦って追い払う事も出来るけどね。
また逆に何時襲われるかが分からないので、
折角作ってもすぐ確認出来無いのも残念だ。
そして最期がエディット要素。
自分でマップと任務を作る事が出来る。
好きな人には楽しい要素だろう。
ネットに繋いで交換して遊ぶと言う事が出来無いのは残念だが、
既に此れを使ったミッションが収録される忍道 匠の発売が決定していて、
其処に優秀な作品が収録されると言う事なので、
狙ってみるのも良いと思う。
と言う事で細かい部分で気になる所は無くは無いし、
3勢力に関われる度合いがもっと有ったら良かったのになあとは思うが、
忍者ゲームとしては流石本家と言う出来では有る(流石アクワイアと言うバグも有るらしいが(笑))。
確かに同じ様な任務ばかりの繰り返しと思う人も居るとは思うけれど、
意外と敵が少し違う位置に居るだけで面白かったりするのだよね。
僕は普通に楽しめた。
と言う事でこう言ったゲームが好きならば安心して御薦めする。

