- 宵山万華鏡/集英社

- ¥1,365
- Amazon.co.jp(文庫もあります)
祇園祭も近づいてきましたが、その中の宵山の日に起きる不思議な出来事を語る短編連作です。
最初はそれぞれ独立した話なのかと思えますが、読み進むうちにどの話の主人公も同じ出来事の周辺にいることがわかってきます。そして、違う物語の脇役として登場します。
面白いのは主人公によって同じ出来事が怪奇なものであったり、へたれな滑稽譚であったりすることです。
森見作品には、へたれ大学生ものと鏡花風の幻想譚ものの2系統があるのですが、その二つが見事に結合しています。
私は人混みが嫌いなので、三大祭の時期の京都は避けてきたのですが、これを読んで宵山に行ってみたくなりました。
祭好きにも、そうでない人にも、お勧めの本です。