千寺詣で
№94 薬師寺 2010.10.18
この時の旅の目的は、元興寺の屋根裏を見学するのと合わせて、もう一つありました。それが薬師寺東塔内部の見学です。
11月から解体修復に入るので、しばらく姿を見られなくなるということもあり、ぜひ見学をしたいと思っていました。
薬師寺は2度目の参拝なのですが、前回訪れた時は西塔さえも再建されていない時でした(年がばれる!)。まだ小学生でしたが、西塔の心礎にたまった水に映る東塔の写真を撮った記憶があります。
当時は薬師寺も唐招提寺もまだ荒れた感じが残っており、また周囲の町並みにも崩れかけた築地塀などがあって、堀辰雄や亀井勝一郎などが書いた古都の雰囲気がまだ感じられました。
次々と伽藍が再建されている薬師寺については、本や映像などで知ってはいましたが、実際に境内に入ってみると、古寺でもなく、創建間もない寺院でもない、奇妙な、少し落ち着かない気分がしました。
右が唯一残った創建伽藍の東塔(国宝)です。左は西塔に次いで再建された金堂。
金堂の本尊・薬師三尊像(国宝)は、日本の仏像ベストテンに数えられるべき名宝といえるでしょう。脇侍の日光・月光菩薩とは東京国立博物館でもお会いしましたが、やはり堂内にいらっしゃる方が威厳があってよろしいですね。
手前が金堂、奥が講堂。
講堂の本尊は、以前は薬師三尊と呼ばれていましたが、講堂が再建されたのを機に本来の尊格である弥勒三尊に戻されました。
薬師寺にあるもう一つの国宝の建築物、東院堂。本尊の聖観音菩薩立像(国宝)は造像の由来がまったくわからない謎の仏像です。
近年新しく整備された一画に建つ玄奘塔です。西遊記で有名な玄奘三蔵法師を祀っています。
薬師寺をお参りされた際には、ぜひ南門より南に行ったところにある孫太郎稲荷神社と休ヶ丘八幡宮もお参りしてください。どちらも薬師寺の鎮守です。くわしくは千社詣で(http://www.myspace.com/1004214454/blog
)の№26・27をご覧ください。
