今回デスビ(ディストリビュータ)を交換するにあたり、相当な手間暇を掛けて探しましたが、未使用のGM純正品(ACデルコ品)が日本国内はもとよりアメリカのパーツショップやebayでも見つかりませんでした。2010年代前半には結構目にしたGM純正品が手に入らないといった予想外の事態。なんとも驚きです(´д`)

 

アメリカのAmazon.comやオークションサイトebayでも安い新品のデスビは沢山売ってはいるのですが…

 

 

 

 

知っての通り、この年式のLT1エンジンのデスビは光学センサー式の密閉型で、熱や湿気に弱く、ウォーターポンプからのクーラント漏れやクランクシールからのオイル漏れによってトラブルが発生することが少なくはありません。

インパラSSのフォーラムで「交換するのにどのデスビが良いか?」と聞いた際にあくまで彼らの個人的な意見ですが、圧倒的にACデルコ(GM純正)でその次ぎにMSDとの回答でした。GM純正や新品のACデルコ品は三菱製の光学センサーが使われていて、この部品の精度や耐久性の信頼が凄く高いのが要因のようです。

 

 

 

しかしながら、交換を予定していたACデルコ製(#1104032・#19383531)は何処にも無いし、どうしたものかとかなり悩み、最終的にMSD製品に決めました。MSDの製品紹介で「GM純正LT1 Optisparkを交換するための高性能ディストリビューターを作るのはMSDにお任せください」と推していますので。Summit Racingで購入しても送料や関税を含めれば10万円以上掛かります。GMで採用した三菱製光学センサーとは違う信頼性の高いピックアップ光学式とのことなので、30年前の三菱センサーより性能も高いだろうと期待して購入しました。

 

 

検品中(笑)

 

 

 

19年11月製造とは新しいですね

 

 

同時にディストリビュータ内の湿気を逃がす為に必要なバキュームホースも交換をお薦めします。

 

 

 

 

 

前置きが長くなりましたが、そもそもデスビ交換になった原因があります。以前から何となくエンジンの調子が悪い、アイドリングが安定しない、そんな症状が時折出ていました。そして突然のエンジンストール。でも少し放置して置くとまた始動したりするのです。そんなことで、面倒な修理をお願いしたショップには、こちらからの要望を聞いていただきとても感謝しています。

 

↓外したGM製デスビ

 

 

 

 

 

↓これが三菱製の光学センサーです(赤枠内に三菱のマークがあります)

 

 

↓デスビの内側は作動中に真空状態になるらしく、経年劣化と共にキャップが反ってローターに干渉するとの意見もあります。外したデスビキャップの内側をみると放射状に補強された対策前のタイプでした。

 

 

 

 

キャップ&ローター部分も傷んで摩耗しているし、結構酷使されてきたんですね。

 

 

デスビを外すには上部のウォーターポンプと下部のハーモニックバランサーを外す必要があります。デスビ取り付け部分からオイルが漏れると厄介なのでオイルシールも交換を依頼しました。

 

 

 

 

MSD Distributor 83811製品紹介文です


GM純正LT1 Optisparkを交換するための高性能ディストリビューターを作るのはMSDにお任せください。

私達は工場部分の場所に合う精密なハウジングにアルミニウムの全体のビレット ブロックを機械で造ります。それから、私達は信頼できる新しいピックアップアセンブリ、トリックのタイミング調整機構とそれを満たし、まったく新しいMSDディストリビューターキャップをその上に載せます!

ピックアップは先進の光学式エンコーダー(機械的な位置の変化を位置値としては回転位置または直線位置をセンサで測定して、電気信号として位置情報を出力する装置)で、純正とは異なるスタイルの光学式ピックアップです。このタイプのピックアップは非常に信頼性が高く、極端な回転数やコンディションでも安定していることが証明されています。ローターはシャフトにインデックスされたドライブアセンブリにボルトで固定されており、大型ボールベアリングアセンブリを使用することで安定しています。

一度インストールされている、点火時期を調整する機能があります - 点火タイミング調整可能な唯一のディストリビューターを提供しています! 調整ネジでタイミングを+/-5°まで微調整できます。ディストリビューターは新鮮な空気の出口が装備されており、リークを排除するためにキャップのための余分な厚い取り付け面を持っています。

ディストリビューターは、当社のヘビーデューティーLT1キャップ、ローター、取り付けに必要な部品が付属しています。

・精度と信頼性のための高度な光学式エンコーダトリガー設計。
・回転子ドライブの設計は明確に指標付けされており、滑ることはありません。
・大型ボールベアリングが10,000rpmまでのタイミングを安定させます。
・新鮮な空気は、要素を保つために通気し、密封されています。
・改良されたハウジング設計および余分なボルトは漏出を除去します
・点火タイミングの調整は、最大±5°まで簡単に行えます。

 

 





取り付け後のエピソードも記載しましたので、こちらもあわせてお読みください。