2011/12/09ため息をつくと幸せが逃げるらしい。誰かに聞いたこの言葉が頭をよぎった。すり合わせた手。それでも足りない温もりを自らの息で補う。温かいそれは薄暗い夕暮れの中で淡く色をもって見える。はあと息を吐けばふわりと白色の幸せが空に溶けていった。こうして私の幸せを空に届け続けていればそれが雨になっていつしか君に降り注ぐのだろうか。そんな馬鹿なと思うと同時にそうであって欲しいと思う。電話口の元気を装った君の声が記憶の中で繰り返された。そばにいてあげられない私の代わりにどうか。