重い腰を上げてから向かった高層湿原の残雪は少なくなっていたが 嬉しい事が続いた

一つは 大赤沢新道の通行止めが解けていた事 もう一つは 苗場山をこよなく愛する方々と言葉を交わす機会を得た事である

やはり山は良い と再確認し直してから帰宅へ

 

 

記録 天気:曇 気温:8~21℃ 風:平穏/軟風

小赤沢三合目駐車場04:32-05:04四合目(朝食)05:21-06:23六合目06:32-07:26坪場(コート着)07:32-08:20山頂三角点・デッキ08:49-10:04七合目(コート脱)10:09-11:51小赤沢三合目駐車場

 

今回の苗場山は お目当ての白い高層湿原を歩く事が出来たのは 山頂ヒュッテを目前にする 標高2,100m手前の斜面だけ この様な残雪の少なさは今までに無い

なお この山行中である 関東甲信地方の梅雨入り宣言は当然知らないでいたが 蒸し暑いと汗を拭き拭きしていた下山となる しかも 八合目以後に続いたブトの襲撃が堪えた

 

 

この 到着した時の 小赤沢三合目駐車場に残されていた車は三台 その内の一台は 四合目で話し掛けられる事になる 大阪からの男性

 

 

急斜面を終えた後で立つ 巨木の横根が這う尾根の背は 既に登山者に踏まれた感じが大 

ここで 夏山シーズン真っ盛りを思った後の心配は 高層湿原に少ないだろう残雪の事

 

 

約30分歩いた後の四合目の今回も 飲料水を確保してから朝食

なお この最中に単独の男性に追い付かれる 大阪からと聞いた彼は 池塘に引かれて二度目等とも話す

 

 

この消滅寸前の残雪は 五合目から10分後の標高1,550m付近 

昨年より12日早かったハズだが...

 

 

右へ向きを変えた直後の 頭上の山頂部から下っている沢を埋めていた雪も少ない

なお この目前の藪で咲くシラネアオイの花は閉じていた

 

 

約1時間歩いた後の七合目での小休止は シラビソの根元に陣取る

既に青空を諦めていたが... ここまでに期待していた 何時もの様に雄姿を見せていない妙高連峰は残念  

 

 

直後の この沢を埋めていた残雪も少ない 今までと違う ロープを手にしないで通過

 

 

上部は高層湿原である この八合目直下の残雪も小さく 未だ07:13の ゴロ岩の沢を落ちて来る融水は無い  以前に無かった 鎖だけが気になっていた

 

 

寒風に迎えられた坪場の気温は9℃ 何れも 列島南岸で停滞していた梅雨前線の成す影響

三度目の 高層湿原で始めた小休止の真っ先に 一度仕舞っていたコートを着用 

 

 

次の九合目 正面奥で帯の様な残雪へ向かう木道の両脇は 枯れ野の様な 残雪が消えてから久しい様な湿原 今までに無い 殺風景さである

 

 

この 栃川源頭をカバーしている樹林帯を埋めていた残雪は 何時もの年並かと思った程豊富だが 通過していた九合目の残雪は少ない 標柱に書かれている「九合目標高2000m」全てが雪上にあったが 帰宅後に確かめた 昨年の写真には最上の一文字のみである 

 

 

この シラビソの樹林帯を埋めている 噴石避けるに必死にならざる得ない夏道は 早くも始まる

 

 

やっと苗場山らしい気分になれた白い残雪を踏む斜面は 赤倉山分岐通過後に始まる

だが ホワイトアウトの為の細ロープ等は無い この標高2,100m付近は拍子抜け以外無かった

 


この 冬涸れたままの高層湿原の出現は役行者の前の通過後に  奥に突き出ている三角屋根 山頂ヒュッテは 何時もの様に心強く思っていた

 

 

前を素通りしたヒュッテ奥の 08:20の山頂に人気の無いのは時期としては当然

なお 直ぐ気になった三角点の奥に 昨年に確かめていたハズの「通行止」の標識は無い 即 次のプランが生れる

 

 

次の場である 樹林に囲まれていたデッキは強い風から守られていた 

この 気温11℃のスポットはヒュッテを考えていた早昼食の場になる ここでの時間は 身体を温めてくれるップ麺だけでは無い 真正面にある神楽峰も楽しんでいた 

 

 

行く手の奥を確かめた役行者手前でスタートする帰路は 大坂からの男性を待ち切れなくなってから始めていた 

なお デッキを通り抜けた時の9時直前の 営業を始めていたハズの ヒュッテは静か

 

 

この 高層湿原を終える直前は何時もの様 檜ノ塔の後に控えている鳥甲山を観る場所

なお 「次は山頂で」で別れていた彼とは 次の奥であるデッキで再会するが 山頂から戻って来た自分とは判断できなかった

 

 

猿面峰の 大赤沢新道の尾根を真正面にした時の七合目には風は無い 暑い コートを脱ぐ為に立ち止まる

なお この日二人目の登山者である 八合目手前で話し掛けられた森林管理局の御役人さんには 通れる様になっていた大赤沢新道を進められる 大いに気になっていただけに 話し込む

 

 

今度は花を開かせているシラネアオイとの再会は10時半頃

この六合目直下で 数え切れなかった鎖場は終わり 暫くホッと出来た 

 

 

この五合目付近からの山道での心配は 雪解け水で出来る泥濘だけでは無い 丸太を輪切りした古い敷板に足を取られる転倒 

気を付けていたハズだった ここでの初めては痛いだけで済む 順次木道に改良されている

 

 

この密林の尾根は 白い夏の花をつけている 疲れを癒してくれたウメバチソウも多い

 

 

正午に戻って来た登山口 写真以外の車も2台遺されていた駐車場は蒸し暑い 確かめた温度計は21℃を示している 当地は梅雨入り(帰路の車中のカーラジオで知る)した後 即 炭酸飲料を購入できる山麓を思っていた

なお 今回の迷った末の苗場山を終えた後に 新たなプランが生まれていた