女の子ならではの問題に困ってしまう

女の子は、成長に伴ってさまざまな「女の子・女性特有の問題や決まりごと」に直面します。女の子ならではの同性の友人との付き合い、異性との距離の取り方、心身発達への対応、身だしなみなど、女の子には「女の子としてのスキル」を求められることがよくあります。

多くの女の子は、このような女の子ならではの問題への対処法を、同世代の子どもとの集団生活の中で、自然と身につけていきます。そして、自分の周りにいる女の子に対しても、このような対処法を習得していることを前提に、関係を築いていくことが多いです。

ですが、発達障害の女の子は、こういった「女の子としてのスキル」を周りに合わせて習得することに難しさを感じることが少なくありません。集団の中で浮いた存在となってしまったり、「女の子なんだから…」というような抽象的な指摘の意味がわからず、混乱してしまったりします。

例えば、自閉症スペクトラム障害の社会的コミュニケーションの困難という特性は、女の子集団特有の人間関係への苦手意識や、身だしなみへの無関心さにつながりやすいと言えます。

 

そこで、次回は発達障害の女の子には成長に応じてどのような兆候や困りごとが現れるのか、発達に応じて具体的にご紹介していきます。

発達障害の種類、そして一人ひとりに現れる症状や特性は異なりますが、今のところ、発達障害の女の子にはこのような傾向があることがわかっています。

 特性がはっきりとはあらわれにくい

発達障害の特性は、人によって現れ方や程度が異なります。その中でも女の子の場合、問題行動につながるようなことは少ないため、目立ちにくく、周りも問題意識を抱きにくいことが多くあります。

例えば、ADHDの場合、上記の通り不注意・多動性・衝動性という3つの症状がありますが、ADHDの女の子は特に不注意特性が強いことが多くなります(これを不注意優勢型とも言います)。この不注意特性は、多動・衝動優勢型の子どもに比べて、周りへの影響が小さいこともあり、ADHDであると気づかれにくい傾向があります。

このように、女の子は発達障害だと気づかれず、特性による困りごとを抱えたまま過ごしてしまうことがあります。そのため支援につながりにくいのです。困りごとが解決されず、生きづらさを抱えたまま成長してしまうことが多いと言われています。

 特性による悩みから二次障害を発症しやすい

二次障害とは、発達障害の主症状とは異なる症状・状態を引き起こしてしまうことを言います。発達障害の子どもが、適切な治療・サポートを受けられない状態が続いてしまうと、失敗体験を繰り返してしまい、自己肯定感が徐々に低下していってしまいます。そしてそれが、二次障害として現れることがあるのです。

二次障害には、例えば以下のような症状・状態があります。

・気分障害(うつ病など)
・行為障害
・不安障害
・反抗挑戦性障害
・不登校やひきこもり
・アルコールなどの依存症 など


発達障害の女の子の傾向として「特性がはっきりと現れにくい」と紹介したように、二次障害の起こりやすさはこの特性発現の曖昧さによってもたらされていることがあります。

女の子は周囲・そして自分でも「発達障害である」と気づかれにくい。だから「不真面目な子」「自分勝手な子」などと誤解されてしまったり、自分でも「どうして周りの子のようにできないのだろう…」と思い詰めてしまったりすることがあります。そうしたネガティブな誤解・思い込みが重なり、発達障害の女の子は、二次障害の発症に繋がってしまうこともあります。

 

次回は女の子ならではの問題で困ってしまうことについて書きたいと思います。

女の子の発達障害は、男の子と比べて特性の偏りによる目立った問題行動が少なく、気づかれにくいという特徴があります。また、女の子は身だしなみのマナー、女の子特有の人間関係、異性との付き合い方など、成長とともに、さまざまな困りごと・生きづらさに直面することが多々あります。このブログでは、発達障害の女の子にはどんな特徴があるのか、年齢ごとに紹介するとともに、女の子だからこそ起こる悩みとそのサポート方法を解説します。

 

 そもそも発達障害とは?

 

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困難が発生する障害のことです。

発達障害はいくつかのカテゴリーに分類されています。この記事では中でも、性別による違いが現れる、女の子ならではの悩みと関連しやすいという観点から、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症スペクトラム障害(ASD)について詳しくご説明します。

 

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです

 

 

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害のことです。そのほか、感覚過敏・鈍麻や、協調運動の不器用さも併存していることがあります。

 

 

専門書などを見てみると、発達障害の発現率は男性の方が高いという表記が多いため、発達障害は男の子に多いもの、というイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

近年の研究では、実際のところ、発達障害の発現にはっきりとした男女の差は見られないという説があります。ですが、あらわれる症状や特性が男の子より目立たないことがあり、今まで「女の子」の発達障害についてはあまり指摘されてこなかったのではないか、とも言われています。

女の子の発達障害には、特有の特徴があり、生きづらさや悩みを抱えているのではないかと考えられます。この記事では発達障害のある女の子が直面することの多い困りごとと、その対処法を長くなるので次のブログでご紹介します。

 

 

 

「クシュラの奇跡」をご存知ですか?

 

クシュラは染色体異常で身体や知能に重い障害を抱えて生まれました。90%の確率で一歳以上は生きられないと言われたそうです。

 

動くどころかモノも持てないなどの身体の障害に加え、脳、内蔵、睡眠障害などの様々な症状が現れます。若くして子どもを持った両親(母親20歳、父親21歳)はそれでも希望を捨てませんでした。両親は、毎日何時間もクシュラに絵本を読み続けたところ、驚くべき成長をとげ、3歳のころには、知能の面では定型発達児と遜色ないほどの発達を遂げました。

 

これを知り、娘には沢山の本を読み聞かせしようと決心。本が好きな私は、娘には寝る前に数冊読み聞かせしてきました。

果たしてこれで充分なのかなと考えたときに、最近の娘を見ていると気になることが出てきました。

 

共感したり空気をよむ能力が、低いこと。この特性は自閉スペクトラム症の大きな特徴ではあります。

私は単純に視線が顔に向かないからだと思っていたので、療育で視線が顔に向かうことが増えれば、大きな改善が見られると考えていました。

 

現在は視線が合う機会が増え、しゃべれる語彙も豊富になっており、早期療育の一定の効果を感じているのですが、やはり空気を読む力はめっきりない。これは生まれつき脳の機能がこうなっているのだと実感しています。

 

特に、喋る内容から情緒面が一致していないなぁと感じることが増えました。例えば、私が「首が痛いから抱っこできない、ママが痛くても抱っこしてほしいの?」と娘に聞くと、「私は、痛くないからだいじょうぶ」と娘が私に言ったり、『3匹の子豚』を読んでいたときに、2匹の子豚が狼に食べられてしまう場面で「おもしろい」とケラケラ笑っていたり・・・・・・。

 

小さい赤ちゃんには力を加減して頭を撫でたり、私がお腹が痛いと言ってトイレにいたときは「だいじょうぶ?」と聞いたりもしているので、情緒面の発達がゼロではなのですが、やはり脳の機能的に感情を察する能力が鈍い傾向にあり、それは物理的に視線を合わせて会話するだけでは補えないものなのではないかという結論に達しました。

 

絵本は、様々な教訓や常識の示唆に富んでいます。生活で起きるであろう様々な場面を、絵本で疑似体験してもらい、どういう行動や考え方が好ましいのか教えれたらなと思うようになりました。

 

このまま発達障がい者としてはグレーでいく可能性のある娘にとっては、やはり暗黙の常識やルールを知識として覚えていくことで、社会性が乏しい部分をカバーして、うまく渡り歩いていけたらなと。だから、情緒面を鍛えるための、絵本の多読にチャレンジすることにしました。でも無理に価値観を押し付けたくはないので、最低限の解説に留めることを意識したいと思います。

 

この試みがたとえうまくいかなくても、本の読み聞かせは脳にいいと聞きますしね。無駄なことは一つもないと信じて、取り組みたいです。

 

何か効果がみえたら、ご報告しますね。

 

前回、娘が注意散漫で、ADHDの不注意優勢型の傾向があるかもと書きました。
食事も遊びも着替えも片付けも、何をするにしても、気が散って時間がかかります。。

 

どこかで読んだ対処法に、刺激を減らすといいとあり、視界に気が散るものが入らないように机の向きを変えたりするなどして、工夫してみました。

 

しかし、娘の場合、目につくモノ、それが食事中のスプーンや指までも、何に対しても気が散るし、思い出したことを延々としゃべったりもするので、注意が散るものをゼロに減らすことは不可能そうです。

 

思いあぐねて、臨床心理士の友人に、相談してみることにしました。

友人はブログでの公開を快く快諾してくれたので、紹介しますね。


友人には2つの事例を挙げて、相談しました。

 

1つ目は、食事中に気が散って、歩きまわったり、スプーンの柄をなめたり、机を叩いたりしてしまい、食事の時間がかかること。

2つ目は、片付けの際に、目についたおもちゃで遊び始めてしまい、片付けることができないこと。

 

友人の返答は次のようなものです。

 

「食事中は、①たちあがったり、②スプーンの柄を眺めたり、③食べ物で遊んだりとすごく時間がかかります。

①は、食事中に何かを観るために立ち上がっていますか? それとも何か手にとりたくなったのがきっかけでしょうか? 頻繁に立ち上がる理由をまず観察してみてください。

それともお腹が満たされてきて、食事をすることから気がそれたのでしょうか? 食べたくないなぁ、お腹いっぱいだなぁ、と。

気になるものが多いようなら、視覚刺激の統制は有効でしょう。すでにブログに書かれていますが、本棚には布をかぶせるとか、目隠し、あるいは、カーテンでその時だけ仕切ったり、ついたてをして、見えないようにする。

視覚刺激に気を取られやすいので、人の動きは1つの刺激になります。または周囲の音声も。
極力、食事中は家人もしずかに食べることをオススメします。

 

満腹感を感じているようなら、ごちそうさまの挨拶をして終了する という決まりにしたら良いと思います。食事にかける時間ではなく 空腹が満たされれば良いと思っているので。
とにかく空腹時に食事をするのがポイントとなるでしょう。

 

スプーンの柄を眺める・・・満腹で気がそれたのでなければ、少しだけ共通の話のネタにして、その楽しいスプーンでおいしい食事をしようね☆と持って行けたらよいですね。

食べ物で遊ぶのは、大抵満腹感が感じられてきた時に起きやすいですね。なので、切り上げる目安にもなりそうですね。

食事の時間は、保育園でも区切りがあるので、自宅でも区切りをつけて良いと思いますよ。

 

次の質問に移ります。

 

おかたづけなども、①片付けようとしたときに、②違うおもちゃに気をとられて、それで遊びはじめるなど、目についたり、思いついたりしたことを、し始めてしまい、いろいろ時間がかかってしまいます。

 

①の 片付けようとしたとき ですが、年令によって「片付け」への要求水準が異なります。

 

これは食事の場面でも言えることですね。

 

娘は4歳。

 

ASD プラス ADHDの症状があったとして、生活年齢からさらに差し引いて、どこまで要求するかを考えてあげる必要があります。

 

通常でも一人で片付けるのは困難な年齢だと私は思っているので、もともと「いっしょに片付けようね」
ですし、それプラス、視覚刺激に反応しやすいので、あれこれ楽しいおもちゃがあると、気が散れて当然かなぁ。

 

大人は、様々な種類のオモチャ(趣味のもの)が床に散らばっていた時に、「片付けなさい」と言われたら、即座にこの場合の「片付けなさい」がどのような意味を持つのか、さっとイメージできます。

 

もしイメージがさっと作れない場合には、片付けられない人になってしまいます。(^^ゞ

 

例えば、まずオモチャの分類ができるか?

 

その後、種類別にどこに片付けるかを決められるか。

 

オモチャの種類分けがむずかしいようなら、大半は片付けた後に、一種類だけ残しておいて、それをこのカゴに入れてね など かなり「構造化された片付け指導」をされるとよいでしょう。
それも「大人と一緒に」。
少し年齢が高くなれば、文字も読めてくるし、オモチャを片付ける(入れる)場所に、ラベルを張っておくと、わかりやすくなりますね。
分類が出来てきたとしてですね。

 

まだ、ごっちゃにして箱に詰めてしまうようなら、やらせるところを限定したお片付け指導が良いと思います。
親が95%片付けて、あとで本人が5%片付けて、でも本人がやり遂げた ように仕向けられると、楽しく片付けられるでしょう。

 

「片付けた後に、楽しみが待っている」場合は、モチベーションが高まります。
まぁ、時期にできるようになるので、気楽にやってみてください♡」

 

 

友人のアドバイスおかげで、自分自身の中で、大きな気付きがありました。それは、私の要求レベルが高かったのだということ。

 

例えば食事でいうと、席を立たずに、好き嫌いなく、完食するということをゴールにしていました。
だから、気が散って歩き始めた娘に、席に座らせて食事を続けさせることに、苦心していたのです。

 

食事を完食することがゴールですから、本人が食べたくなくなっても、無理に食べ続けさせなくてはいけない。
本人も意に添わないことをさせられているので、苦痛ですし、そんな娘に応対する私もストレスを感じていたわけです。

 

そこで、食事のゴールを、空腹が満たされていたらOKにするに変えてみました。

 

娘が気が散って立ち上がったときに、「もう、ごちそうさましようね」というと、本人は、慌てて「まだ、食べる」と言って座るときもあれば、「うん、ごちそうさまにする」というときもあります。

 

このゴールの変更は、すごく楽になりましたね。

 

食事を完食することをゴールにおいていたときも、全部食べれないことの方が多かったので、食べた量は結果としては同じです。ですが、お互いがストレスなく穏やかに食事をしている分、気が散る頻度が少しですが減りましたし、親子の精神的には辛さは激減しました。

 

スモールステップとよく言われますが、一つの動作を分解していくことイメージしていました。もしかしたら、ゴール自体を変更する方法もスモールステップの1つなのかもしれないですね。


子どもも成長していきます。昔悩んでいたことも、いつの間にかスルリとできるようになっていて、びっくりすることが多くあります。なかなか歩かないと悩んでいた時期もあったのに、いまでは歩き方のバランスが気になりつつも、いろんなところに走り回っています。

 

1つできるようになったら、次に気になることが出てくる。イタチごっこではあるので、精神的には1つのことに集中して心配しすぎないことも大事なのかもしれません。

 

呑気に気長に待ってみたいと思います。

 

1つ気になるところがでてきました。

 

それは注意散漫なこと。

ご飯をたべていても、たちあがったり、スプーンの柄を眺めたり、時には机を叩いてみたりと、落ち着きがありません。

好きな電車のおもちゃやDVDなどは、途中で終わりにできないくらい過集中ですが、興味が薄い対象については、やたらめったら時間がかかります。

 

視線でとらえたものに気が散りやすく、例えば、「隣の部屋から本を持ってきて」とお願いすると、隣にあったおもちゃに気をとられ遊び込み、目的を忘れてしまうなどをよく見かけます。

私も気が散りやすい傾向があるので、人のことはいえないのですが、娘の場合、頻繁なんですよね⋯⋯

 

気が散りやすいタイプの場合は、気が散るものを目に入らないように布などで棚を覆うと聞いたことがあるのですが、すべてのモノを隠し切れないので、どうしたらよいか悩み中です。

 

まずは部屋を整理整頓して、布で覆ってみようかな。

 

娘は、多動や衝動はないので、ADHDの傾向はないと思っていたのですが、ADHDに不注意優勢型というものがあるようなので、もしかしたらその傾向はあるかもしれないですね。

こちらも、いろいろ調べてみたいと思います。

(親類にADHDの子がいるので、遺伝的には可能性があるかも)

 

自閉症スペクトラムの子の乳児期は、後追いが少なかったり、人見知りがない傾向にあるらしい。

今までは自閉症スペクトラムだと気がついていなかったので、人見知りする私としては、娘に人懐っこい性質があってよかったな〜とか、誰が抱いても反応が変わらないので、穏やかな子で育てやすいな〜と呑気に思っていた。

乳児期の自閉スペクトラム症の子が、育てやすい子として受け取られやすいのは、親への執着が少ないことが上げられる。人見知りは、親と他者を区別できる発達の証拠。自閉スペクトラム症の子は、元来目が合いにくいので、親の区別なく乳児期を過ごしているのかもしれない。

しかし、月齢があがるにつれて、ひどい夜泣きであったり、モノや行動の強い執着がでてきて、育てにくく感じてくる。
その中で、親に対する執着が薄いので、「私(母親)がこんなに大変なのに、誰に対しても変わらない反応だなんて⋯⋯」と、寂しい気持ちもあったのは確かだ。

そして周囲から、「親をおいかけないのは親のかかわりが少ないから」と言われることもあったりして、自分の責任なのかと、追い詰められて悩んだ時期もあった。


自閉スペクトラム症の子が愛着行動(親への執着)が一生ないかというとそんな事はない。
ただ、やっかいなことに、4〜5歳くらいから小学校でズレて現れてくるという。
自閉スペクトラムADHDの子をもつ親友は、4〜5歳あたりで、「ママ大好き!」になったと言っていた。
娘をみていると4歳の現在も愛着行動が続いている。

愛着行動がでてきたことは、大変うれしい。
「ママ、ぎゅっとしてほしいの」とか、「ママじゃなきゃ、イヤなの」などと言葉や行動で伝えてくれるからだ。
頻繁に抱っこをねだるので、できるだけ拒否せずに、抱っこをしている。
抱っこのスキンシップは、子の精神的な発達によい影響があるし、何よりも私も抱きしめると幸せな気持ちになっている。

だけれども、両手をあげて喜ぶべきことかというと、難しいこともある。
身体は成長しているので、体重が重くなった子を抱き上げたりする物理的な負荷もあるし、周囲からみると年齢的に甘やかしすぎだと思われてしまう。


そして、最近1つ困った行動がでてきた。

保育士さんや、クラスメートのお気に入りのママさんに抱っこを頻繁にねだるのだ。
親だけでなく、知っている人に愛着を示しはじめて、そのさじ加減が理解できていない模様。
また、長い髪にも興味があるらしく、クラスメートの子の髪を突然触り、嫌がられているとのこと。

どうしたものか⋯⋯

髪を触ってしまう件については、「どうしても触りたかったら、触ってもいいか聞いてからにしてみよう」と娘に教えてみた。
私の髪をさわるときには、確認後時々イヤがって、我慢を覚えさせてみている。
徐々に、人の髪は触らないものだと教えてみようと思う。

他の人にも愛着行動を示す件は、どうしようか悩み中だ。
最初は好意的に接してくれたクラスメートのママも困った表情だったので、娘を引き離したのだけど、火がついたように泣いてしまって大変困った。一緒に出掛けた先での行動だったので、もう誘ってもらえないかもと少し不安だ。

なによりもわかってきたのは、相手がイヤがっていることを共感する感性が乏しいこと。
「イヤ」と言葉で伝えられれば、辞めることはできてきたが、表情などから察することは皆無に等しい。
衝動が勝ってしまうと、「イヤ」と言われても止められないことがあるのかもしれない。

ダメなことを、1つずつ何度も教えていくしかないのかな。
道のりは長いなぁと感じる出来事でした。

それにしても、愛着行動がズレという、普通の発達傾向と違うこと特有の悩みって、経験しないとわからないことが多いのだなと思う。行動範囲と内容が広がれば広がるほど、悩みが難しくなるのだろうと実感した。
他の人への愛着行動が激しいのは、娘の特有なのか、自閉スペクトラム症の子にあるのかはわからないので、引き続き対処方法とともに調べてみたい。

娘が自閉スペクトラム症だと知らなかったら、自分の教育方法が悪かったのかと責めていたり、激しく叱ってみたりしていたと思う。そういった点で、早期に気づけたことは、ありがたいなと感じる。
早期発見(受け入れ)の重要さを改めて感じた。

ここで言う『超早期発見』とは、0歳から2歳前の自閉スペクトラム症の発見です。
診断やグレイゾーンの子の発見も含みます。

超早期診断があっただけでは、お子さんの症状には何も影響がありません。
だけれども、多くの良い結果をえられることを強くお伝えしたいです。

私は、娘が自閉症スペクトラムの傾向があると知らないままだったら、娘の周りとは違う行動に悩み、厳しく叱って躾ようとしたり、自分の躾がなっていないのではと無用に悩んでいたと思います。

また、親の気持ちとして、自分の子どもが発達障害だといわれて受け入れるのには時間がかかります。


寝る時に、背中がひんやりした感覚で、ぐっすり眠れない日々が続きました。
発達障害は目に見えない症状のため、その分、親の受け入れは困難が伴うのだと思います。

でも、文献を読みあさると、娘の特性に当てはまることばかりで、受け入れざるをえませんでした。
そして、超早期療育はとても効果が高いので、娘の成長が目に見えて感じられたことにより、精神的に受け入れの方向に気持ちが整っていきました。
何より時間を経ることによって受け入れられるようになりました。

上述のとおり、発達障害の受け入れには時間がかかるので、超早期発見で少しでも早く発見してもらうことは、少しでも早い療育開始につながることだと思います。

0歳から3歳にかけてが療育の効果が高い時期なので、受け入れはゆっくりするとしても、何らかの療育だけは開始くださることを願っています。

早期発見は、 受け入れは一時的には辛いですが、長期的な目でみれば、親子の精神状況にも娘の発達にも大変よかったことだと感じます。
そして、それは、娘が社会生活を送るようになったときに、生活の質があがってくれるのではないかと私は信じています。

このブログでは、自閉症スペクトラムの超早期療育がなぜよいのかを書いてきました。
超早期療育がなされるためには、超早期発見が不可欠ですが、日本ではそれが難しい状況にあります。

このことを今回記事にしたいと思います。

(ちなみに、ここで言う『超早期発見』とは、0歳から2歳前の自閉スペクトラム症の発見です。
診断やグレイゾーンの子の発見も含みます。)

日本では、ごく一部の地域や重篤な症状を除いて、超早期(0歳から2歳前)に診断し療育を開始することは少ないようです。

自閉症スペクトラムをよく知らない親御さんにとって、子どもの症状に気がつくきっかけになるのが、発語がない、もしくは極端に少ないこと。特に男の子だと言葉が遅いというのが昔からの定説ですので、1歳半検診などで保健師や医師が自閉症スペクトラムの傾向に気が付き伝えたとしても、受け入れられない親御さんも多いようです。

保健師や医師の方も、知識のレベル差があり、自閉症スペクトラムが10ヶ月から2歳前に診断が可能なことを知らない方もいます。特に、1歳半検診を、かかりつけの小児科でするような地域だと、小児科の医師は発達の専門ではないので、よほど意識の高い医師でないかぎり見逃されてしまいます。

私の娘も3歳時検診まで保健所でもかかりつけの小児科でも、特に問題なしでした。
 

たまたま、ある保健師さんが「保育園ではどうですか?」ときいてくださり、それがきっかけで娘のことを知り、発達が遅れているかも?と不安に思ったのがきっかけで、療育を開始することができました。

 

一刻も早い療育や受入れが大事なので、個別の小児科などでの検診ではなく、全体検診で、専門知識のある保健師や児童精神科医の検診がされるといいなと願っています。
都心や発達障害に対する先進地域では、全体検診が主流のようですので、ここの課題はクリアされているのかもしれません。

ただ、もう一つの課題があります。

それは、早期療育するプログラムや施設の問題です。専門家から次の声を聞きました。
「検診で自閉症スペクトラムだと疑われる子がわかっても、積極的に伝えづらい。なぜなら、伝えても、自治体が提供する超早期療育の施設やプログラムが存在しないから。伝えるだけで、後は、知らないといった状態では、いたずらに親御さんの気持ちを乱すだけだから、躊躇します」
とのこと。
これは、大きな問題をはらんでいます。

自閉症スペクトラム傾向の子がいるといった数字がなければ、なかなか予算がわりあててられず支援の仕組みが整備できません。
自治体からみれば、乳幼児の自閉症スペクトラムの子がいないのに、施設や支援プログラムを整備しようという気にならないからです。
そのためには診断の数字が必要なのですが、上記のように、施設がないからといって、診断や判定を見送ってしまうケースもがあります。
せっかく超早期発見のチャンスがあったとしても、支援の仕組みなどの受入側の問題で、専門家が様子見をしてしまうことになります。

両者がお互いに作用して、行き詰まり袋小路に入っているケースです。


やはり、実績の数字作りのために、専門家が立ち上がらないと、この壁を突き崩すのは難しそうです。

 

他にも、自治体の全体の予算自体が少なくて、受入の仕組みが作れず悩む専門家もいます。
発達障害者支援法で「障害者支援の仕組みづくりは、各自治体で行う」と定められています。
生まれた場所の自治体の予算差や専門家の有無によって、自閉症スペクトラムの乳幼児に対する支援の格差が大きい、といった現状があるようです。

 

超早期発見のために、日本に必要なことをまとめると

・1歳半健診では、発達の専門知識がある保健師がスクーリングし、児童精神科医につなぐ仕組みづくり
 ←集団健診が望ましい。
保健師や児童精神科医の超早期発見に関する知識の向上
・超早期療育の整備につなげるために、超早期発見の実績の数字づくり(診断にこだわらず、グレイの子の数字も出していく)
・各自治体に委ねる発達支援の見直し。自治体の情報連携の仕組みや、予算が少ない地域は国が一定の補助

かなぁと思います。

乳幼児期に自閉症スペクトラムの診断や傾向を専門家から受けた方がいらっしゃたら、かなり幸運のケース。
できるだけ早く受け入れ、療育を開始してくださることを願っています。

 

0歳から2歳前で、自閉症スペクトラムの超早期発見がなぜ可能なのかを書きたいと思います。

 

0歳となると、まだ言葉も出ていない時期。自閉症スペクトラムってわかるのかしら?と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

 

アイコンタクト*の少なさや、興味の指差し*の欠如などで、早期発見が可能になっています。

 

「アイコンタクト」・・・1〜2秒長く人をみつめる行為

「興味の指差し」・・・・自分の興味のある対象を指さし、注意を引かせた後、目線を対象物から興味をひきたい人にうつす

 

自閉症スペクトラムは遺伝性の高い症状です。ただ、1卵性の双子でも、双方が自閉症スペクトラムになる率は100%ではないため、まだ解明されていないことは多いようです。もちろん、兄弟姉妹の中でも、自閉症スペクトラムの子が生まれたら、次の弟や妹も必ず自閉症スペクトラムになるわけではなく、比較的自閉スペクトラム症になる率が高いといった結果があるのみです。

 

アメリカで超早期発見が進んだのは、自閉症スペクトラムの診断がでた子で弟や妹が生まれたときに、0歳から発達状況を追って研究をしたからです。中には弟や妹は定型発達児であることもありますが、自閉症スペクトラムの可能性が高いので、乳幼児期の特性の情報を集めやすくなります。

 

実際に自閉症スペクトラムだった子の発達状況を集めた結果、発語がなかったり問題行動がでていない乳幼児期でも、アイコンタクトや興味の指差しなどの特徴的な行動で、自閉症スペクトラムの傾向がある子の判定が可能になっているのです。