パンっ
歩き出すために傘を広げる
上手くいかなかったことに
落胆しため息が出る
バス停横には水たまり
することもないし 覗き込んでみる
まぁ 覗き込んでも面白いわけもなく
仏頂面した顔しか映し出さない
幸い周りには人は居ない
その水たまりに向かって
雨とは違う水滴が落ちる
あ?あぁぁ?
なぜか自分の体が宙に浮いてる!!
ひゃぁぁぁ
ちょっと待って!
あれよあれよという間に
私の体は屋根より高く舞い上がった
まるでメリーポピンズみたいに
雨雲より高く舞い上がった私は向こう側に虹を見た
上空は風もあり どうもその虹に向かって流されて行ってるみたい
あっという間にその虹を飛び越えてしまった
はっ!と気が付くと
私はバスに揺られてて
見慣れた風景を窓越しに確認したのだった