その日はまたさらに少し歩いて、学校に戻った。 靴箱の入り口の裏に、スリッパが積みあがっていた。一番上のをとる。普通の、ビニールのスリッパだ。履き心地は結構いい。けど、すぐ脱げちゃうかも。
「あ!マサミ、借りれたんだ。よかったね。」
「うん。ほっとしたよ。」
すぐに夕食。食堂へ向かう。メニューは味噌汁、ごはん、サバの味噌煮、ほうれんそうのお浸し。昼食とはうってかわって、バリバリの和食。
「ふう・・・。おいしかったね!」
「でも、お昼のがおいしかったよ。」
「夕食、魚だったもんね。」
「さ、次はお風呂だよね・・・?ねえ、部屋長さん!」
「うん。そうだよ。1組から順に入るから、私たちは最後だね。7時ごろに、へやでよ。」
「はーい。」
それから、部屋でゲームをしていると、あっという間に時間は過ぎた。
「あ、もうこんな時間!早くいかないと!7時過ぎてる!」
「ヤバ!ちょっと、部屋長さん!」
「ごめん!いそご!」
あわてて部屋を出る。お風呂までの道のりは遠い。まずは1階に下りて、大部屋とおって、その先。マサミのスリッパはやはり脱げやすく、走れなかったので、階段の手前で脱いだ。手に持って、靴下で走る。 お風呂には先生がたっている。マサミたちがついたときは、まだ前のクラスの子達が終わっていなかった。他の、マサミと同じクラスの子も、待っている状態だった。一安心。少し外で待つ。渡り廊下の窓からは、綺麗な星空が見えていた。
つづく