もしかして、やっと上履きを履く気になったのかなと思いながら友達と話をしているとフミが戻ってきた。足元は・・・、裸足のままだった。うそだろ~。フミの手にはなにやらノートがあったため、ほかのクラスの人から借りてきたものだろうと思われた。裸足のまま教室外へ出るなんて・・・。さすがフミだなと感心してしまった。

 昼休みも終わりに近づいたが、フミの靴下はまだ机の下に脱ぎ捨てられたまま。友達と楽しそうに話すフミに履く気配はない。とうとう終わってしまい、5時間目の授業が始まる。次は理科室に移動だが、始まる5分前に席を立ったフミは靴下はほっといて行ってしまった。

つづく