授業は進む。フミは素足を床にすりすりしたり、椅子の下で足を組んで、足裏をこちらにみせてくれたり。ずーっと動かしていた。よっぽど暑いんだろうな。そして先生の解説も終わり、問題が生徒にあてられた。フミの前の生徒から、フミ、さらに列が変わり、僕の前の人まであたった。教科書の問題の解答を黒板に書くのだ。フミ、裸足なのに、どうするんだろう。

 シンキングタイムが与えられ、問題に取り掛かる。先生の話は聞いていなかったが、何とか解けたと思う。フミは結構手こずっているようだ。また、靴下をはこうという気配はない。先に書きに行く。少ししてフミがやってきた。裸足だった。制服に裸足!うお~!って思った。さっさとかいて、席に着く。ちょうど真正面に裸足姿のフミが見える。けっこう回答は長くなり、黒板の下のほうまで来た。すると、膝を床につけ、足裏をこちらに向けるような体制になって書き始めた。足裏が少し黒く汚れているのがばっちり見える。そのまま回答を書き終え、席に戻ってきた。その後先生の解説が始まったが、フミは靴下をはく気配はない。結局授業の終わりまで素足で過ごしていた。足裏は結構汚れていた。

 昼休みになっても靴下はフミの机のわきに置かれたまま。フミはどこかへ行ってしまった。

つづく