授業が始まり、ふとフミの足元を見ると、なんかもぞもぞしていた。ちなみに、靴下は履いて教室に戻ってきていたプールのすぐ後で靴下や上履きを履くのはやはりいい気持ちはしないだろう。素足で上履を履いている人も、授業が始まると、上履きを脱いでいる人も多い。しかし、しばらくすると彼女たちは靴下を履いてしまう。今日も、50分の授業中、20分もするとほとんどの人は靴下も上履もきちんと履くようになってしまった。
しかし、フミは全く違った。授業が始まって10分後、先生の、公式の証明の説明に次第に熱が入り始めたころ、再び足をもぞもぞさせ始めたと思うと、片方の靴下をもう片方の足でふくらはぎからくるぶしくらいまで下げたのだ。もう片方も同じように。思わずどきっとした。先生の話はもちろん、まったく頭に入ってこず、フミの足元ばかり見ていた。
そしてその5分後、こんどは一気に、片方の靴下をもう片方の足で完全に脱ぎ捨てた!さらにもう片方の靴下も!つまりフミは今、完全な素足になったのだ!思わず席をのりだしてしまった。びっくりした。今季初めてだ。脱ぎ捨てられた靴下はフミの足によって机のわきに置かれていた。汚れがこちらに向けられた状態で。
つづく