トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ -9ページ目

トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

怖いですね。

 

もしかして、あなたもオカルトに取り込まれているかもしれません。

 

一度太陽のもとに出て、体に日光を当てた後、歯磨きでもして冷静になって振り返るのもいいかもしれません。

 

オーディオの世界に迷い込んで、信じ込んでしまうオカルトをピックアップします。

 

冷静にご自身を見つめ直してみてください。

 

 

1.300Bオカルト

 300Bという名前が印刷してある真空管なら絶対にいい音がするはずだ、と信じ込まされている状態。手抜きで作られた怪しい国で作られた300Bでもこの上なく、情報量が多く、柔らかい音がすると思いこんでいるオカルト。

 甚だしい場合は、300B用のコンデンサー、300B用のトランスなどの枕詞で、ふらふらとパーツを買ってしまう症状。

対処方法は、英国製ムラードEL34を使った、しっかりしたアンプの音をずっと聴いてみること。これでも気が付かない場合は、残念ながら打つ手なし。

 

2.〇〇式作動アンプオカルト

 この回路形式のアンプなら、どんなアンプでも絶対にいい音がすると思い込むオカルト。挙句にラックスA3500はひどい音がするアンプで、この回路方式にすれば見違えるほどレベルが上がると、ネットオークションでのたまう状況。

 対処方法は、他の形式のアンプを複数台聞き込ませるブラインドテストを行うこと。客観的評価グループの中に入れて他人の意見に耳を傾けさせること。どれもそれぞれよい音がすると分からせること。

 

3.コードオカルト

数万円のコードは100円のコードよりも、100倍以上いい音がすると信じ込んでいるオカルト。

症状は、音の変化が音のレベルアップと信じ込んでしまっており、お金をつぎ込んで、音を変化させれば、間違いなく良い音になっていると信じ込んでしまっていること。

 対処方法は、100円から200円、1000円といくつかのコードを並べてブラインドで聴かせること。

 

4.ヴィンテージオカルト

あの年代のM社の#7なら無条件にいい音がするので、大枚はたいてもかまわないと思い込む症状。対処方法は、近代の高音質のアンプの音を聴かせること。でもこれは効果なしでしょうね。効果がないから、今でも世に憚っているのでしょう。

 

 

 

ブログの読者の方は、私のことを誤解されているのではないかと思うことがあります。

 

真空管アンプばかりのおじさんだろうと認識されているのではないかと。

 

私の正体をお教えします。

 

実はコアな音楽ファンなのです。アンプ製作と音楽ファンを天秤にかければ、後者の方に傾くのです。

 

音楽のカテゴリーで言えばジャズが5割。洋楽2割(ロック、ポピュラー)、邦楽(Jポップ、演歌含む)2割、クラシックが1割といったところです。

 

この頃は上記のようにカテゴリーを決めてしまうのもおかしいと思っています。

 

現代音楽はクラシックでありジャズのようでもありますし、サンタナがジャズフェスで黒人ジャズメンと競演していますし。

 

結論として好きな音楽はストレートに楽しめばよいのだということです。

 

 

8月下旬にさしかかろうとしていますが、まだまだ日中は外にいると体が溶けてしまいそうな気がします。

 

ダーウィンの進化論ではないのですが、そのうち人類の皮膚も分厚くなって、日光の熱を跳ね返すようになり、体温が平均3℃上昇して気温42℃でも平気なようになっていくのではないか、しかもこの10年以内にと、考えているのでございます。

 

そのうち人間も海の中で暮らすようになり、手のひらを見ると指の間に水かきができていたりして、海の中から陸のTVのニュースを見ながら「シャチ・サメ注意報」を見て、明日南側に行かない方がいいのかなとか。そんな時代がくるのではないかと不謹慎に考えているのでございます。

 

さて今日この頃の暑さしのぎにご紹介したい音楽がございます。

 

今日は3曲です。

 

1.ジュリア・フォーダム女子の「ハッピー・エバー・アフター」

 曲調がゆっくりで、ジャングルの中をじわじわと探検しているような、涼しい感じを覚えます。実のところ、人種差別に関する ヘビーな歌詞なのですが、それは考えずに、ただただ曲に浸ってください。

 この題名は、おとぎ話の最後によく使われる「いついつまでも幸せに暮らしたとさ」に通じる言葉だそうです。

 

 

2.キッド・クリオール アンド ココナッツ の「My Male Curiosity」 

  邦題は 「私の男の好奇心」といったところ。要はスケベごころといったところですか。

  これは動画で御覧ください。キッド・クリオールことオーガスト・ダーネルはエンターテイナーの大御所。ココナッツという  女性ダンス・ボーカルチームを従えて、生のバックバンドの演奏に乗って、歌や踊りのパフォーマンスを繰り広げます。

ココナッツのお姉さんたち、わき毛もそらずに、素敵な踊りを繰り広げます。なんと美しいのでしょう。この暑い夜に元気が出ます。

 

3.「イパネマの娘」 ああ、知らない人がいないほど有名なボサノバナンバー。ここは「ゲッツ・ジルベルト」というアルバムに収められた演奏をお聞きください。楽器編成が独得です。スタン・ゲッツのテナーソロはとても有名です。演奏はしっとり、じっくり、ときどきゲッツのテナーがそれらを乾燥させるような、印象です。

 

 これらはYOUTUBEでお探しください。

 

 

 

今回のアンプ・スピーカーのオーナーは私の仕事仲間です。

 

今まで本格オーディオを使用してこなかった彼が、なぜ私に機器の製作依頼をしたのか、その背景から説明しましょう。

 

 

 

実はもう一人、小樽に住む仕事仲間がいます。彼は元々ヤマハの音楽系の仕事をしていました。ヤマハの中では二輪系とお水系という分類方法で業務のカテゴリーを呼んでいるそうです。

 

お水系だった彼は、作曲をしたり、生徒にギターを教えたり、レコード大賞の何んとか特別賞を受賞したりと、なかなか忙しかったようです。彼がある日、ギターアンプを真空管で作ってくれないかと言いだし、それならと完成させて渡したのです。

 

もう10年くらい前。

 

現在でも彼と仕事で一緒になるときは、アンプは馴染みの店に置いてあり、若い者も使っているし、どんどん音がよくなってきている。トレモロも付いているし、高低のトーンコントロールもあり、すげえアンプだと言ってくれます。

 

この会話を聴いていたのが、今回の依頼者。

 

 そんなにすごいなら、自分にもアンプを作ってくれないか、できたらスピーカーも。

 

といういきさつで、願い事をかなえたのです。

 

先日、家内と浮羽地区にぶどうを買いがてら車で走っていたら、突然携帯が鳴り、「今アンプを鳴らしてる。すごい音がしている。聴こえますか」と電話越しに音を聴かせるのですが、車で走っていることもあり、音はよく聞き取れませんでしたが、いい音してますねと話を合わせておきました。老後もずっと使うし、自宅2Fの空いた部屋を会議室にしようと思っているので、そこに置いて音楽を流そうと思っている、とのことでした。

 

ソースもなかったので、3,000円程度の安いCDプレーヤーを買ってきて鳴らしたけど、とてもいい音だし、アンプの見栄えはとてもインパクトがあるとのことでした。

 

ネット音源か、保管している音源を何とかAUX入力につなげるように、工夫してみるそうです。

 

まあ、よかったです。いいことをした気がします。しっかりお代はいただきました。