やってみること | トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

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真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

なんでもかんでも人に聞けば早いし、楽ですね。

 

ひと頃私も質問病に罹っていたことがあります。

 

 情報をくれた人も質問病に罹っている人なら、右から左へと簡単に教えてくれたのでしょうが。

 

 

情報提供者がその情報をどうやって入手したかによっても提供方法に差が出てくると思われます。

 

 

自分で失敗して、いくつかの対策を試しながら解決した場合。その解決法は価値ある情報になります。

 

それを他人から軽々しく教えて欲しいと頼まれても、簡単には教えたくないでしょう。

 

 17世紀、イタリアのバイオリン製作者、A・ストラディバリは美しい音色と大きな音量と弾きやすさ、見た目の美しさに秀でた楽器を何台も世に送り出しました。木材の選定、ニスの製作、その塗装回数と乾燥時間、楽器の形状、板厚の部分ごとの決定など、考えればもっともっと多くのノウハウがあることは想像に難くありません。

 

 これらをバイオリン製作者を志す者が、ふらっと訪ねてきて教えを乞うても、そう簡単には教えてくれることはないでしょう。

恐らくは「自分で苦労して見つけ出せ」 と返事したに違いありません。

 

アンプ製作のノウハウもそうだと思います。部品を焼いたり、破損させたり、ヒューズを飛ばしたり。苦労した結果得られた情報は簡単に教えたくはないと思います。いや教えてもいいのですが、簡単に情報を得ようとするその相手の行為に腹立たしさを少し覚えます。

 

聞かなくても、自分で調べればわかるものもあると思います。

 

人の脳味噌を使わずに、自分で動くことが大事です。簡単に得られた情報はすぐに忘れてしまうものです。逆に苦労して体得したものはなかなか忘れません。

 

大事なことは自分でやってみること。それをSNSで公開するときも、自分で経験したものを公開すること。伝聞の情報は間違って理解して、そのまま公開してしまうものもあります。

 

ぺるけさんもHPや書籍でおっしゃっていました。Askerになるな、自分で試さないと実にならないと。