よく見るYOUTUBE で、訳ありオーディオ機器を修理されている方がいます。

 

SUKUPINさん。ハードオフなどから訳ありで安い機器を購入しては修理されています。

 

この方の修理方法は、接点部分を洗浄するのがメインになります。

 

 半田鏝で部品の交換をするなどの修理はあまり公開されていません。

 

 機械を購入する決め手は、音が出るが小さいとか、片方音が出ないなどの症状の物が多いようです。要は洗浄で救えそうなもの。

 

方法は

・開梱 ・動作確認 ・洗浄 ・ついでにパネル面、ケースの洗浄 ・動作確認

 

という順序です。

 

 

私はこの洗浄による修理を参考にさせてもらっています。

 

主役はこれです。

 

 

 

 

このノズルを、レバースイッチの接点部にスプレー、あるいは可変抵抗の開口部からスプレー。スプレー後に何度も摺動、稼働させて接点部をキレイにします。 スプレー後はあふれた液はよく拭っておきます。

 

これで音が出なかった機械から音が蘇ることがあります。やはりオーディオ機器は接点部が問題を多く抱えています。50年放ったらかしの機械はてきめんに接点不良になっています。

 

先日は閉じられた金属ケースのボリュームを、爪を折って開いて中を洗浄し、よみがえらせました。

 

 

以上が洗浄方法によるリペアですが、私はそれに加えて、機械のどこまで信号が来て、どこから遮断されているかを確認する方法も併せて使用しています。

 

これに必要はツールは、発振器とオシロスコープです。高額な新品は不要です。

 

発振器は三角波、方形波、サイン波などを調整して出力できる、1000円以下のキットもあります。要は信号の歪率は関係なく、形が出せればいいのです。このキットはDCアダプタで駆動できるようです。

 

オシロスコープはネットオークションで中古を捜せば2000円前後で入手可能です。重要なのは出品写真に、基線や信号波形が画面に映っているものを選ぶことです。オシロの取り扱いは、複雑なオーディオ機器の取り扱いよりは簡単です。あちこち触っていれば分かってきます。

 

これは1000円で落札されることがある機種です。

 

 

機械の入力に波形を入れて、オシロのリードを回路の入力側から順番に当てていくのです。触るポイントは直流電圧のかかっていない信号分部、つまりボリュームやセレクタや、レバースイッチの端子などです。

 

これで信号が途切れている部分を発見し洗浄すれば、復活することがあります。

 

 もし皆さんも機械を修理しようとお考えなら、これらの方法をお試しください。

 

昔の安い小型の、画面の丸いオシロなんかは部屋の置物としても価値がありますよ。