本日の正月2日。
家族と門司港に出かけました。目的は、海人(かいと)という、私が博多以北のすし屋の中で一番気に入っているお店に行って、満足の行くまで寿司を食べ、日本酒を飲むことでした。
11時から予約を入れていて約1時間。充分に味を堪能しました。
さてお店を出て、門司港周辺のレトロな建物を3軒から4軒回りました。
旧門司三井倶楽部の3Fに作家の林芙美子氏の資料館がありました。
彼女は戦前から戦後にかけて、女流作家の先駆者として活躍しました。女工から始まって相当苦労しながらあるときから文章を書くようになって、「放浪記」が広く知られるようになったのです。
その中の短詩で「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」という有名な句をよく色紙に書いたそうです。
当時は男性の文筆家に伍して、人気を博した経緯もあり、セクハラ、パワハラは勿論あったことが容易に想像できます。
戦後の彼女の葬儀を中心になって司った川端康成氏にして、若い女優の加賀まりこさんにミニスカートをはかせて、もう少し立ち上がってくれたら中が見えるのに、という好色おじさんでしたから。
さて時代も変わり、セクハラ・パワハラは御法度の世のなか。
彼女の句も今ならば、
「花の命も永くなり、愉しいことも多くなり」
となっているような気がします。
この建物にはアインシュタインが北九州に滞在した時の資料も展示されています。
下は門司港駅。
下は旧大阪商船の建物。
ご興味のある方は、海人とレトロな建物を巡ることをお勧めいたします。