最近は邦楽と言うのか、ジャパンポップスというのか、もちろん歌謡曲という言葉が消え去っていて、なんと言えばいいのか分からないのですが。
女性が一人で歌っている、スタイルのことですが。今はグループ歌唱が幅を利かせていて、ソロ歌手のことを言いたいのですが。今でもソロ歌手でいいのでしょうか。
今も新しい人が出てきて、それなりに注目されて、少しは話題にもなっていると思いますが。
私はといえば、興味がなくて聴こうとも思わなくて、いや聴くのですが途中でやめてしまうことが多いのです。
どうもどこかで聴いたような曲、歌い方だと思ってしまいます。
乱暴な言い方をすれば、縦軸、横軸に線を引いて。
それぞれの軸に評価基準を決めると、4分割されたカテゴリーが現れ、ああこの歌手は、この右上の位置にポジションが決まるなあと。
宇多田ヒカルさんが、この位置なら、この新人は少し離れたこの位置だなとか。
その平面上で多くの歌手がポジションがきまるんだろうな、とか考えてしまいます。
私が現れて欲しい、女性歌手はその平面状に位置が決まる人ではなくて。
別の空間に基準軸を、その女性歌手のために新たに設定する必要が出てくるような、女性歌手を望んでいるのです。
何を言っているのか、わからない方もいらっしゃるでしょう。
具体例で言うと、70年代それまでそんな歌手はいなかったと言われる荒井由実さん。彼女も新しい基本軸を設定させた歌手です。
その当時のイノベーションを現在も期待していますが、もう出尽くしましたでしょうか。
可能性があるなら、プロのプロデューサーの手を借りず(彼らはパターン化の中で仕事をしている)、完全オリジナルで曲を作れるアーチスト。
過去の世界中のあらゆる楽曲を肥やしにしてもいいけど、それをオリジナリティーの中に封じ込められる人。
それで声がチャーミングで、見た目もチャーミングなら、私は聴きますよ。
出てきますでしょうかね。