落札者の方からアンプが送られてきて、事情を確認したら、片方のチャンネルから音が出たり、出なくなったりするとのことでした。
このアンプ、入手して再組み立てしたときに、ひどい状況で、まともに鳴りませんでした。
PHONOの片方の音が出ない。モードはまともに動かない。ほかにも接点不良個所がたくさんあって、とても修理のし甲斐があったのです。
今回の不具合はCDなどのライン系は問題ないけど、PHONOでレコードを聴いていると片方音が消えると。おそらくイコライザ回路の出口から、セレクタ、テープモニタ回路のながれで接触不良なのでしょう。
実はこの不具合は承知していて、信号を入れて、ここが問題だと追い込んで、洗浄したのち、もうこれでいいだろうと、最終動作確認して出荷したのです。
いとも簡単に不具合が再現するなんてショックです。
ただ冷静に考えると、素人が組み立てたキットを50年ぶりに修復したのですから、そりゃよろしくはないでしょうね。
そんな素性のアンプを出品するのはハイリスクです。
これがSQ38FDなら、ラックスの社員が組み立てていますから、古くても配線上のリスクはうんと下がると思います。
さて以降ですが、落札者様にA1020はリスクが高く、SQ38FDへの変更を申し出たらOKしていただけました。
要望としてはMCカートリッジがそのまま聴けるアンプにしてほしいとのことです。
ヘッドアンプかMCトランスを内蔵させる必要があります。
現在のC-8イコライザのあとに、SQ38FDサステナになります。
そのあとは、自分用にサイテーションⅣ、またはサイテーション1を組み立てようと思っています。
複雑なサイテーション1。9球構成です。
6級構成で作りやすいⅣ。
どちらかを現在風に再現します。来年ですね。