今日2日の夕方、OPT廻りの配線を終えて一応完成しました。

 

 

固定バイアスなので、バイアス電圧によってはヘタをすると、出力管に過電流が流れてしまいます。また、6RA8 周辺の電圧は350V程度であることを確認していますので、ヒューズが飛ぶことはないと思うのですが。

 

やっぱり球を挿して電源を入れるのは少し怖いですね。

 

さて、えいやと電源を入れて4本の6RA8のカソード電位を見ていたら、全然電流が流れません。バイアス電位が深すぎるのでしょうか。

 

写真中央の古い可変抵抗を少しずつ動かしてみます。

 

この半固定抵抗は、下の回路図のVR110とVR109です。

 

 

じわじわ動かすとLチャンネルは頃合いの40mA 程度に調整できたのですが、右は相変わらず0電流です。

 

えいと思い切って動かすと電流が100mAを越えました。あらあら少し調整して40mAにあわせようとすると0になります。頃合いの加減ができません。

 

突然200mA以上流れてしまい、あわてて電源オフ。

 

無理もないですよね。今から50年前に実装された可変抵抗。50年後まで現役で使われるなんて、設計者も当の可変抵抗も想像していなかったでしょう。

 

摺動接点部がだめになって、抵抗分が剥がれ落ちているのかもしれません。

そういえば、A1020の内部の写真をネットで探すと、全てと言っていいほど、可変抵抗器が現在のRJ-13などに交換されています。

 

まあ、そういうことかと納得して、回路内4個すべてをRJ-13に交換することにします。

 

今日はここまで、明日から鳥取、倉敷と出張します。週末帰ったころに可変抵抗器が届くようにしておきます。