台風は急に勢力が衰えて、29日の午後空は、殆ど風が吹いていません。鉄道会社は29日の21:00から全面運航停止を決めてしまいました。動かせるとは思うのですが。ただ雨は全国的にご注意ください。

 

 中断しますとお伝えした、終のアンプですが、トランスを塗装するよりも早く組み立ててしまいたい気持ちの方が強くて、塗装なしで取り換えました。

 

また気候が良くなったころに、取り外して塗したいと思います。

 

 となれば話は早く、新しいトランスを取り付けて、端子に再度半田付けです。どうやら完成し、電源を入れても煙はでませんのでOK。各部の電圧を測ると以前と同じ状態です。残留ノイズは片方0.3mVと 1.6mVです。

 

もう2台とも鳴ります。480A をつないでみました。

 

 

 

一台ずつの画像です。

 

こちらが塗装なしのトランスが乗った方です。

 

 

10分程度おいた後、信号を入れました。

 

「ヨーロピアン ジャズ トリオ」。1曲目ノラ・ジョーンズの「ドンノウワイ」です。

 

第一印象は迫力があり、音が多い。以前から思っていた高域の伸びのなさは、杞憂でした。シンバルも繊細になります。

低域もしっかり出ています。

 

どちらかと言えば現代風のハイファイアンプです。音を聴いた方はこれがビンテージ出力管だと気づかないかもしれません。

 

こうなると三極管だとか、シングルだとかプッシュプルとかはもう関係ないですね。そいういう話題は超越しています。

言えば、どの音も曖昧にせず、置いていかない再生状況です。67年前のマイルスのCDも、一度デジタルミックスはしてありますが、ウッドベースもトランペットも明瞭です。

 DA30とパートリッジOPTの組み合わせ。なにか特別な再生音を期待していましたが、普通に鳴ります。

 

ずっと聴いていたら、手元のアンプに鳴り方が似ています。

 

このアクロサウンドのOPTと英国ブラックバーン工場で作られたEL34 のPPアンプです。

美しさ、情報量、音の気品というかレベルがよく似ています。

 

しかしながら私の聴力もこの最近低下しています。家族の問いかけに「はあ?」を2回くらい繰り返している状態です。

アクロサウンドのこのOPTはまだ2ペア持っています。このトランスでDA30PPをまた作ってみたくなりました

 でもやめておきます。部屋が溢れかえってしまいます。出品しようにも高価になるでしょうから、入札が入らないと思います。なので現在モノラルアンプを2台出品中です。自分なりに価値のあるアンプなので安売りはしないことにしました。

 

終のアンプはウーハー用に、シングル用にと使いわけます。

ふと考えたのですが、終のアンプを私が40代前半で作ってみたら、どう感じたでしょう。もっともっと大騒ぎしたかもしれません。年齢が行くというのは少し寂しいものです。

 

さて、このアンプは出力と歪を測って終わりにします。どなたかに聴いて欲しいとも思いますが、もういいかな。

 

終が終わりました。この後は何を作ろうが、もうやるべきことは終わらせましたので、気分的には楽でしょうね。