複数アンプを作っていると、抵抗もたくさんストックしておく必要があります。

 

私は抵抗はそれほど高価なものは使っていなくて、オークションで入手できる、青い金属皮膜抵抗を常用しています。

 

どこの国の物かも知りません。想像するに中国、台湾、韓国あたりのアジア圏だと思います。

 

使い始めて7年は経っています。使われているアンプの所有者から焼けた、とか切れたなどの報告はないので普通に使用できているのかなと思っています。

 

また、ここ最近は金被のみならず(国産の)カーボンコンポジットの抵抗も使っています。こちらは少し値段が高くなりますが、見た目しっかりしているので、品質はいいんだろうなという印象です。

 

音ですが、青いアジア金被はストレートな感じ。高級な音という訳でもなく、まあ元気がいいかなというとこ。

 

カーボン抵抗は、落ち着いている。エネルギッシュな感じではないけど、美しいという印象です。

 

さて抵抗達ですが、値と規格によりアンプの中で使われるところも様々です。

 

例えばプッシュプルアンプで考えれば

 

1KΩ~5KΩ 程度のものなら、 初段のカソードバイアス回路。出力管のグリッドに入れる発振防止用。

 

10KΩ~22KΩ  NFB用。デカップリング回路。あるいは位相反転段の共通カソード抵抗。

 

33KΩ~47KΩ  位相反転段のプレート抵抗。

 

100KΩ~220KΩ 初段のデカップリング抵抗、及びプレート負荷抵抗。出力管のグリッドリーク抵抗。(470K程度まで)

 

1MΩ~2.2MΩ  プリアンプ、パワーアンプの入力部分。プリアンプ各段の出力部分。

 

特に100KΩはプリアンプのトーンコントロール部分に多用。

 

330KΩはマッキンC-22型のイコライザ回路に使用。

 

まだ抜けもあるでしょうが、大体こんな用途でしょうか。

 

逆に300Ωとか3.9KΩなどの中途半端な値はあまり出番がありません。でもオークションでは中途半端な値の物が、安くてごっそり袋に入って出品されているのです。需要と供給でしょうか。100KΩはプリアンプでは本当にたくさん使います。

 

自作されないかたは、上記の内容にはピンとこないかもしれません。

私は、すぐになくなる値の抵抗は切らさないよう、ときどきネットオークションで出物を捜して調達しているのです。