先々でマッキントッシュC-22のコピー版を作るつもりでいます。
このプリもマランツ7と同じで、トーンコントロールはフィルタ式のスイッチ切り換え方式です。
マランツ7は11接点ですが、マッキンC-22は12接点です。
12接点のロータリースイッチをオークションで探していたら、部品が実装されたままで出品されている物を4個見つけました。
同じスイッチが2種類ずつ。
これはどう見ても、切り換え方式のトーンコントロール回路だと思います。
12接点だからマッキンかなと思い、2000円程度で落札しました。安いと思います。
普通郵便で送られて7日後に到着。確かに12接点ですがこの実物は1接点遊びで使っていません。11接点?
それじゃマランツだぞ。実装されている抵抗、コンデンサの値を見ながらマランツ7の回路と見比べたら一致していました。これらはマランツ7のトーンコントロールでした。
ただしこのスイッチはマッキン用に使うので、これらのパーツは取り外します。
でもこのスチコンや黒い抵抗(高そう)は取っておいたらいつか出番が来そうです。
私は嬉しくなりました。この先手元のマランツ7のトーンコントロール部分も変更する予定だったので、取った部品が使えるかもしれませんね。
みなさんはコンデンサの値でその種類が限定されていることをご存じですか。
例えば0.0039μFは3900PFでスチコンやマイカコンデンサにもその値の製品があります。7800PFまではあります。
但し0.022μFになると、22000PFになってしまい一桁多くなります。この値のスチコンやマイカコンは作られていません。どうしてもフィルムコンやセラミックコンを使うしかないのです。全てスチコンやマイカコンでは揃えられないので自作者としては不満なのです。昔の米国ではどんな値もバンブルビーで揃ったようです。
仕方ありません。なるべく小さなフィルムコンなどで隠すように実装することになります。
マッキンC-22のパネルも独特のデザインです。トーンコントロールが左右に広く分かれて配置されたり、AC電源スイッチがアクセサリー回路のスイッチの横に並んでたりします。
こういうのをデザイン優先で、製造泣かせと言います。日本のS社もその傾向がありましたね。現在はもうS社のものは購入することがないのでどうなっているのかよくわからないのですが。
話を戻して、マッキンのコピー機はオリジナルとはかけ離れたデザインにするつもりです。今回のプリアンプと同じデザインにしてもいいくらいです。少し横長にしたいと思っています。
このスイッチが4個手に入ってC-22の製作めどが立ちました。あとはA型500KΩ2連のボリュームくらいでしょうか。
今回のプリで感じたのは、VRはクリックタイプでなく、連続可変式にしてよかったと思います。低音量時での再生では、ちょうど2つのクリック間の真ん中のポジションが欲しいと思うときがあるのです。
このVRさえ見つかればもうマッキン用で入手不可能な部品はありません。
今の段階であと3台のプリは、この2年以内で全て出来上がりそうな気がしてきました。
とにかく、この4個のスイッチの入手でかなり完成の可能性が高くなりました。見つかってよかった。やれやれ。