出来立てのプリは調子がよく、まだ飽きないです。今日もレコードを3枚聴きました。
感心するのはイコライザの出力電圧が結構大きくて、CDと切り替えてもそれほど小さく感じません。
純度が高く、迫力もあり、聴きやすい音です。CR型は高音がすぐに減衰してしまうと言われていますが、この年になったら高音なんて10kHzも聞こえてないので全然かまいません。
皆さんもTAE2を作ってみてください。
さて次は手元にあるマランツ#7のコピー機の調子が以前よりあまりよくなく、改造を検討しています。
1.イコライザアンプからノイズが出る。ボリュームをある程度上げると気になるくらいですが、どこかの配線が悪いのでしょう。入力部の単線配線もシールドへ改造します。高域が落ちても構いません。
2.トーンコントロールの配線が逆方向である。これは完成してすぐに気が付いたのですが、面倒くさくて放っていました。その間ずっとフラットポジションで聴いていました。なぜ間違えたのか。それは先日ご紹介した武藤明さんによるマランツ#7のコピー製作記事。ロータリースイッチ廻りの実体図が逆回転で間違っていたからです。昔は実体図描き専門の人がいたそうで、おそらくその方のミスなのでしょう。
3.使わない機能がいっぱいある。MIC入力、TV入力、テープデッキのヘッドイコライザ回路、及びレコード用のSPカーブ、旧コロンビアカーブへの切り換え回路。これらを撤去するとセレクタスイッチは現在5段1回路11接点の機能をフルに使っているのですが、これが2段で済みます。オリジナルはイコライザアンプのβ回路(イコライザ素子部分)が球の近くではなく、セレクタスイッチに実装されています。これを球のそばに移動させます。シンプル化はいいことです。
4.なによりどこでアースが落ちているかわからない。お恥ずかしい話ですが、7Kの組立マニュアルに従って配線しているだけだったので、実際の所よくわかっていません。自分でアース配線は把握してやり直します。
5.部品が実装されている黒ベーク板に立っているタレットピンがグラグラして抜けそうになっている。基板部は実装済状態の物を譲っていただいたのですが、その時はまだしっかりしていましたが、今は部分的に緩んでいます。電気的にも、機械的にも性能のよいガラスエポキシを使います。もちろん端子はいつものハトメラグです。
6.電源トランスの絶縁紙が焼けてショートしているようなのでこれも交換します。プリ用のトランスは電流容量も小さく、少々焼けてもあまり性能は変わらず、電圧もそれほど下がらないようですが、ここは手持ちのカットコアタイプを使います。
これの改造を5月一杯で終わらせます。前面と背面のパネルやRCA端子は触りません。せっかく作りましたので、使用しない部分はNCにします。
とにかくトラブルのないしっかりした機械にしようと思っています。