TAE2イコライザ搭載のプリアンプのエージングを兼ねて、連休も終わりに近づいた昨日、集中してレコードを聴きました。

順に紹介します。

 

 

言わずと知れたクリフォードブラウン。両面に1曲ずつ長いジャムセッションが入っています。そのまま流して聴く感じでいいですね。

西海岸のプレーヤーと和気あいあいにやっています。ブラウニーが吹き始めるとやはり、ああ凄腕の演奏が始まったと、他の奏者との違いを感じます。なんで天才ほど早死にするのでしょうか。車の運転には気をつけましょう。

 

 

 

 

このアルバムで、ハードバップの限界を超えて、モード奏法を世に知らしめたマイルス。

実は私はこの中の1曲、BLUE IN GREENという曲が大好きなのです。バラッドなのですが、コルトレーンとマイルスが同じ曲で一緒にバラッドをやっているのって何だか珍しい気がします。コルトレーンのみが演奏するバラッドはたくさんありますけど。

ここでもトレーンはいいフレーズを聴かせてくれます。この曲はおそらくビル・エバンスの作曲だろうと思うのですが、マイルスの名前も一緒にクレジットされています。金に意地汚いマイルスが割り込んだのでしょう。

 

 

 

 

コルトレーンとロリンズがこの中で1曲だけ共演しています。スタイル完成前のトレーンですが、成長段階が確認出来て面白いですね。やや不完全なシーツオブサウンド。

 テナーマドネスで思いだしました。以前アルトマドネスと呼ばれたアルトサックスのリッチー・コールというすごい奏者がいました。白人でビバップをまるで空を飛ぶように演奏していました。楽しい人でした。ボーカリーズでスキャットなどもこなしました。ボビー・マクファーリンとの掛け合いも面白かったです。

 彼は2020年の5月にピッツバーグの自宅で72才で亡くなってしまいました。娘さんのアーニーによれば、寝たまま息を引き取って自然死だったそうです。若いですね。

 

 

 

お次は趣きを変えて白人のギタリスト、タル・ファーロウ。単音で軽快にスイングします。もっとテクニシャンの若いギタリストにくらぶれば、やや古くて軽い感じですが味があります。全然暗くならない音楽。

 

 

 

さて今度は珍しい直輸入盤の廉価レコード。1960年のミンガスグループです。バンドの演奏は実験的ですがメロディアスな演奏もあり統率が取れています。名だたるプレーヤーぞろいで聴きこたえがあります。ドルフィーがときどき無調の世界に入ったり戻ったりしますがいつものことです。エクリプス(日食)というビリーホリデイばりの女性ボーカルナンバーも入っています。残念ながら女性歌手の名前が分からないのです。 

このレコードどうやって入手したか覚えていません。でも結構音はいいのです。あ、HIFIDELITYと書いてありますね。そうそうライナーノートには録音時のマイクの型番まで楽器ごとに記載してありました。RCA・D47だとかALTECだとかテレフンケンだとか。録音技師たちは音には自信があったのでしょうね。

 

 

とまあ、今回はこれらを聴きました。やはりレコードにより音の良しあしの差はあります。ほとんどオリジナル版を所有しないので仕方ありませんが、70年代以降の新譜なら国内版でも結構な音はします。

 

この日でプリアンプも段々こなれてきたようです。