私の自作アンプのデザインのことをほめていただくことが時々あります。嬉しいことです。
 実はある時期を境にデザイン検討に注力し始めました。30代の頃に、ただシャーシ上にトランスや球を並べるだけから、少しメーカー製に近づけようと意識し始めました。何しろ毎日見て触るものですから。


 40代に入って加工技術、塗装、文字の出来栄えはメーカー製には勝てないことを悟り、ならばアマチュアの雰囲気を残しながら、メーカーとは少し趣きの違う方向を模索し始めました。
 プリアンプならツマミの大小、その間隔など、何度も種類を替えたり、並び替えたり5ミリ単位で位置をずらして自分の気に入るまで時間を費やしました。

 

さらにはメーカーが絶対にできないようなこともチャレンジし始めました。プッシュボタンスイッチやレバースイッチの特殊なものを使うことです。もう部品メーカーも作らなくなったスイッチを使うのです。但しパネル加工に慎重さが必要になります。大きな傷が入ってしまうと致命的になりますから。特殊部品は量産性がないのでメーカーは使いません。ほとんど1台のアンプのために使うアマチュアの特権ですね。

 

文字の入れ方やパワーアンプのシャーシ上のレイアウトも無意識のうちにデザインが定まってきました。
 一旦あるレベルまで上がると、デザイン上のコツもつかんだので、昔のレベルに戻ることがなくなりました。現在はその成果が出てきているように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注:この記事はコメントをいただいた方への返信を書いたところ、自分なりのデザインの説明がうまくできているような気がして、追加の分も入れて記事にしたものです。