ノイズ20mV(無帰還)のアンプに1KHzの正弦波を入れてみました。
線も1本で滲んだりしていません。極めて正常に見えるかもしれません。
静止画ですから普通に見えますが、実はこの正弦波は2秒間に1回、少しジャンプします。
すぐに元に戻るのです。
以前この波形がどんどん上に登っていき、ついに画面から消え去って、しばらくたつとまた、降りてくるという経験をしたことがあります。原因はアース不良でした。アース母線にくるっとリード線を巻き付けてはんだ付けしたのですが、それが接触不良だったのです。
その時はパーツ1個ずつ、アース母線との接続を確認して1個のコンデンサの接触不良が見つかりました。
そして今回。全てアース接続はOK。それでもノイズは20mV。
そして波形は小刻みに小ジャンプ。
この原因は、配線間違いとか、未半田、部品不良ではないようです。
全ての真空管の電極には正しい直流電圧が出ています。事前の計画通りの値でした。
恐らく、想定される原因は、状況不良(アースの不完全、球自体のシールド不良、近づけてはいけない物同士の接近)などかもしれません。
結論からいえば、原因究明は私の能力を超えているようです。
よって回路を変えます。ムラード型に変えます。ウィリアムソンのままで、ロクタル管からGT管にソケットごと変えてもいいのですが、デザインはロクタル管の方がカッコよくて好きなのです。なので球は同じものをそのまま使います。レタリングも入っていますし。
変更に際して、ムラード回路部分は、ウィリアムソン回路の40%程度のパーツがそのまま使えます。
過去から遡ってウィリアムソンアンプは4台作って、2台失敗したことになります。
方針変更しますが、シンメトリ―はそのままです。