11日浅野11時から、恐る恐る全ての球を挿して、スイッチを入れました。

 

事前に、どこをテスターで当たればよいか、図を作っていたので、各球のプレート、カソードを素早く測定しました。

 

各ポイントは事前の設計通りの値を示してくれました。直流電圧配分は申し分ありません。

そこで出力部のダミー抵抗の交流電圧を測ったら、1Vや600mVの電圧が出ています。

 

盛大なノイズです。SPにつないだら結構な音でしょう。

何が悪いのか、原因を考えます。アースが悪いんだろう。テスターを交流レンジにして、ヒーターの片配をアースに落としていますので、各段のヒーターのマイナス側とシャーシの間の電圧を測ると20mV、だんだん遠ざかるにつれて40mVの電圧が出ています。

 

おかしいですね。1ポイントでしかアースに落としていないのに。

ここでロクタル管のセンターキーのアースへの落とし方を確認しました。何も気にせず、アース配線端子のアース側にセンターキーから接続しています。これが良くないのかも。

 

センターキーは単独で直接シャーシにアースしました。4か所ですがこれが結構手間でした。

 

これにより改善されるかと思いきや、ノイズは500mVが35mV程度に落ちました。しかしながらこのレベルでも多すぎます。

 

球の固有のノイズかなと、8本ある7AF7から4本の組合わせを適当に選んで挿してみました。球の組み合わせによっては14mVまで下がります。これでNFBを掛けたら1.0mVを切るかな。

 

NFBを掛けてみたら、小さく発振しました。出力管とOPTの一次側が逆相になっているかもしれないと考え、プレートへのリード線を交換してNFBを掛けると、盛大に発振しました。最初の状態でOKのようです。

 

もう一度アース周りの接続をチェックしました。どこも悪くありません。

実際の配線状態をみても今までと同じ形状で配線していますので、これで発振が起こるとは考えにくいのです。

 

本当なら今頃は、出来立てのアンプで音楽を聴いているはずです。

 

やれやれ、オシロで正弦波を入れて見ましょう。ギザギザ(寄生発振)、上下にアップダウンをくり繰り返す(アース不良)かしてるかもしれません。

 

寄生発振なら対応が難しいですね。

 

過去調べたら、今回も含めて6台のウィリアムソンアンプを作って、2回失敗に終わってします。この回路、位相が3回廻りますので、不安定ではあります。

 

波形をみて、手の打ちようがないのなら、ロクタル管をGT管に変更、または回路を変更します。もしそうなれば4勝2敗になります。せっかく、丁寧に時間を掛けたのですが。