先日大分駅のAMUプラザの書籍・紀伊國屋へ立ち寄りました。
どんどん縮小しているオーディオコーナー。そのカテゴリーの雑誌は5から6冊程度。
目に入ったのは管球王国111号。
今回は大きな目玉記事はなく、中身を見ていくとライターの製作記事が。
是枝氏のE406Nシングルアンプのカラー写真が目を惹きます。出力トランスはタムラのF475?。
オーソドックスなトランスですが、褒められていますね。
E406NはPX4系のフィリップスが製造した直熱3極管で、4V・1A管です。
30年前、PX4シングルアンプを作ったときに差替えてこの球を聴いたことがあります。
是枝氏の今回のアンプは、いつものようにデザインに凝っていて、シャーシは薄く、色合いも鮮やか。
通常この手のアンプは出力管2本と整流管1本を横一列にならべるのですが、今回整流管AZ50は後ろに隠れるように配置されています。
AZ50は形状や大きさがE406Nによく似ています。私なら並べますが。
気になるのはSP用のカラフルなバナナプラグがズラズラとシャーシ天面の端っこに並んでいるのです。これは全体のデザインのバランス上どうかなと私は考えるのですが、これも製作者個人の自由なので。
記事でこのアンプの音の感想は述べてあったかどうか、あまり記憶が残っていません。
アンプの写真がきれいだったので、読んでいるうちにもう一度作ってもいいかなと思ったのですが。結果として過去に聴いた音と変わらないのだろうという考えが頭をもたげ、製作は却下。
当時のE406Nの音の印象は、タイトで低域はやや後退。音色はきれい。
PX4と比較すると、E406Nはオードリー・ヘプバーンでPX4はカトリーヌ・ドヌーブと言ったところでしょうか。